現在の ChromeOS (Chromebook) では4つのスタイルでウィンドウを分割できる機能やウィンドウを全て表示する概要(複数画面)モードを使って50:50で左右にウィンドウを分割する機能が組み込まれています。
これが最近の ChromeOS 120 Beta のアップデートによって、ウィンドウ分割と概要モードを組み合わせた新しい画面分割機能がフラグ #ash-faster-split-screen-setup を有効にすることで利用可能になったことが報告されました。
この機能が有効になると、ウィンドウの右上や概要モードから画面分割(分割または一部)を選んだ場合、選んだウィンドウと反対側のウィンドウが自動的に概要モードで表示されるようになります。実際の挙動は次のようになっています。
新しい画面分割ではウィンドウのうち一つを分割すると、もう一つの分割画面が自動的に概要モードに切り替わるためウィンドウを選択しやすくなりました。今までは分割のウィンドウを片方選んだあと、もう一方のウィンドウも自分で表示させて配置させる必要があったので、その手間が改善されています。
この挙動自体はすでにAndroid タブレットなどに導入されているものと同じで、画面を分割しようとするときにはもう一つに何か配置する気があることはほぼ間違いないため、この作業がスムーズになるだけでも便利な機能だと思います。
現時点では ChromeOS 120 Beta まででフラグを有効にする必要がありますが、実際に触ってみたところ問題なく機能していると思いますので、早ければ来月のChromeOS 120などで登場する可能性は大いにあります。
なお、今年9月にはウィンドウを4分割できる機能が ChromeOS Canary でテストされていることが報告されていました。こちらについてはまだどうなるかわかりませんが、Canaryでは今回の方法と共存しています。
Source Cr_c2cv via Chrome Unboxed