先日、Google は Chromebook 等の安定版(Stable Channel)に向けて最新の ChromeOS 119 をリリースしており、修正だけでなくいくつかの変更と機能が追加されました。今回、さらに Steam のインストーラーがフラグを必要とせず表示されることが報告され、Steam 自体はまだベータ版ではあるものの一般提供されたと捉えて良さそうです。
ChromeOS 118までは、chrome://flags#borealis-enabled といったフラグを有効にする必要がありましたが、ChromeOS 119 になったことでランチャーから「Steam」と検索するだけで、[Steam インストーラー]が表示されるようになりました。
筆者のメインデバイス HP Elite Dragonfly Chromebook でも ChromeOS 119 にアップデートされたことで、フラグを有効にしていなくてもランチャーにインストーラーが表示されました。
インストーラーを起動すると、ChromeOS 117 で更新された新しいインストール画面が表示され、いつものように Steam をインストールすることができます。
ChromeOS 119 になったことでOSをベータにしたり、フラグをあれこれ有効にする必要がなく手軽に Steam を Chromebook で試せるようになりました。ただし、現時点では Steam を利用できるすべての Chromebook で機能するわけではなく、いくつかの限られたデバイスでのみランチャーに表示されるようです。
安定版の Chromebook で Steam を手軽に動かせるようになったことは嬉しいですが、結局のところ Chromebook では統合グラフィックスのみを備えており、AAAタイトルなどグラフィックス性能を求められるようなゲームをプレイすることはまず無理です。なので、あまり期待しすぎないほうが良いですね。
その手の重たいゲームは、やはり GeForce NOW や Xbox Cloud Gaming を使うほうがベストですね。特に日本では GeForce NOW のプレミアムプランが値下げされたことで手を出しやすくなりましたので、Steamでゲームを購入する必要はあるものの、手頃な価格と場所&デバイスに依らず遊べることが非常に魅力的な選択肢です。
via Chrome Unboxed