Xiaomi が中国市場向けに Xiaomi 14 と Xiaomi 14 Pro を正式発表しましたが、それに伴って新しいOSとなる Xiaomi HyperOS についてもいくつかの詳細が明らかにされました。この新しいOS(オペレーティングシステム)は、過去10年以上使用されてきた Android スマートフォン向け Xiaomi の独自UIとなる MIUI を段階的に置き換えていきます。
なお、HyperOS と呼ばれていますがスマートフォンでは Android アプリとの互換性はそのままで、Android 14 のバージョンとは別に HyperOS のバージョンが管理されています。そのため、スマートフォンの使い方としては従来の Xiaomi スマートフォンと変わらず、Android アプリが使えないと言った心配はありません。
Xiaomi は新しい HyperOS を導入することで、スマートフォンだけでなくスマートホームや自動車まで幅広いカテゴリを包括しエコシステムとして管理したい狙いがあるとしています。
HyperOS の特長をいくつか挙げると、ファームウェアのサイズが業界最小を謳うほどに占有量が少なく、8.75GBであるとしています。また、パフォーマンスが最適化されており、メモリ管理やファイルシステム、ネットワークシステム、グラフィックサブシステムなどの再構築と改善が行われています。
さらに Xiaomi HyperOS では、Xiaomi Hyper Connect が導入され、デバイス間の接続が簡単になります。それぞれのデバイスはシームレスにネットワーク化されるため、例えばスマートフォンのリアカメラをWebカメラに利用したり、よりシームレスなモバイルネットワーク共有やデバイスの通知を別のデバイス(例えばスマートフォンの通知をテレビ)で受け取るといったことが可能になります。
この他にも様々な AI 機能が組み込まれており、AIテキスト作成や画像からテキスト抽出、落書きをちゃんとした絵に変換する AI Wonderful Painting、AI画像検索、NPU導入サポートによる効率とセキュリティの強化といったものがあります。
とは言え、スマートフォンに関しては操作性やデザインが変更されているくらいで基本的には MIUI と同じような使い勝手になると思われます。ただ、HyperOS になったことで MIUI で発生していた問題の解消や改善の要望などが反映されているかどうかは言及されていないため、実際のところの変化は何とも言えません。
Xiaomi HyperOS の詳細については Xiaomi グローバル公式サイトをご確認ください。
なお、Xiaomi CEO の Lei Jun 氏は Xiaomi HyperOS が2024年第1四半期にグローバル展開される予定であることを明らかにしています。どのデバイスでリリースされるかはわかりませんが、おそらく最新の Xiaomi 14 シリーズになると予想されます。リリースされたら試してみたいものですね。
Source Xiaomi
