Android デバイスでは、デバイス同士でファイル共有を簡単に行うための「ニアバイ シェア (Nearby Share)」が追加されており、今年に入ってからは Windows デバイスとのファイル、フォルダ、テキスト等の共有サポートが追加されています。一方、便利な機能である反面、企業などではセキュリティの課題も残されており、特にAndroidデバイスを利用している企業では情報漏洩といったデータに関する問題が起きる可能性はないとは言えません。
そこで Google は仕事用プロファイルを有効にしている Android デバイスで、ニアバイシェアをデフォルトで無効にするアップデートを展開する予定であることがわかりました。
この情報は AssembleDebug が共有したもので、開発者とユーザー向けの Google システムアップデートによって Google が仕事用プロファイルでニアバイシェアをデフォルトにすると伝えています。また、この変更は Google Play サービス のバージョン 23.41 のアップデートの一部としてグローバルでAndroidデバイスに展開されます。
ただ、現時点では Google が Android デバイスのプロファイルを切り替えるまでニアバイシェアが無効になるのか、仕事用プロファイルが入っているデバイスそのもので無効にされるのか、あるいは新しいデフォルトでありロックはされないかは明らかにされていません。
ともかく、仕事用プロファイルを使っている Android デバイスでニアバイシェアを使えなくすることで、企業のデータセキュリティの懸念を少しでも抑えることができると思われます。
ニアバイシェアは少しずつ便利になってきていますので、業務フローのなかで使うことがあるかもしれませんが、セキュリティを優先するか利便性を優先するかのいつもの選択になりそうです。