Google は今後の Android のアップデートによって、「リペアモード (repair mode)」のネイティブなサポートを追加することが報告されました。このリペア(修復)モードは、デバイスの修理中にユーザーのプライバシーを保護する安全な環境を作る機能で、修理する技術者が個人的なアプリやデータにアクセスできなくするための機能です。
この機能がサポートされれば、修理が必要なデバイスを事前に初期化することなく修理に出すことができ、修理する側はユーザーのアプリやデータにアクセスできなくなるため、デバイスが戻ってきてからの復旧プロセスが大幅に減ることが期待できます。
リペアモードは Mishaal Rahman 氏が共有したもので、Android 14 QPR1 Beta ビルドにベースとなる設定がすでに存在することを報告しています。
リペアモードになると修理者側は個人の情報にアクセスできなくなりますが、スマートフォンのシステム機能のチェックや診断は行うことができます。リペアモードが有効になると一時的に新しいインスタンスがシミュレートされ、終了すると以前のデータイメージで再起動するようになります。また、修理モードの開始と終了にはロック画面のパスワードが必要になるため、再起動しても修理者側が個人データにアクセスすることはできません。
なお、SamsungがOne UI を実行するスマートフォンにメンテナンスモードという似たような機能を提供しています。今回の Google のリペアモードは、2023年12月の Pixel Feature Drop で提供される予定となっています。
Source X via Android Authority