今年5月、Googleはパスキーをリリースした後にユーザーに対してすぐ、GmailやYouTube、その他のGoogleサービスアカウントにパスキーを設定することを推奨していました。パスキーを使用するとGoogle アカウントにログインするには、ユーザー名を入力し、スマートフォンまたはコンピューターの既存のパスワード(PINコード、指紋センサ、顔認証など)を使用して確認することができます。
以前まで、パスキーの設定画面に手動でアクセスする必要がありましたが、Googleは間もなく「次回 Google アカウントにログインするとき」にパスキーを作成するよう求めるメッセージを表示するようになり、パスキーによるログインをデフォルトの設定にします。なお、個人のGoogleアカウントが最初に対象となります。
最初にスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デスクトップごとに Google アカウントのパスキーを作成する必要がありますが、パスキーを利用することで Google の2段階認証プロセス(2SV)が不要になります。
また、この仕組みの一環として、ユーザーは「可能な場合はパスワードをスキップする」というオプションが追加されており、これをオフにする(デフォルトでパスキーを使わないようにする)ことで、パスキーではなく従来どおりパスワードを使用してログインすることができます。なお、デバイスを紛失した場合は、Googleアカウントの設定でパスキーを削除することができます。
Googleいわく、サービス開始以来ユーザーの64%以上がパスワードや2段階認証など従来の方法に比べて、パスキーのほうが使いやすいと感じているようです。また、サインインがパスワードより40%早いと言われていることから、パスキーのほうが簡単だと思うようです。
今後もパスワードではなくパスキーなどより安全で高速な方法がデフォルトの設定になっていくはずなので、まだパスキーを試していないユーザーは、まずGoogleアカウントのログインから試してみてはいかがでしょうか。