先週、Google から Android 版 Google Keep でリッチテキスト形式の書式設定を導入することが発表されましたが、これがようやく利用可能となり筆者も実際に試すことができました。
Google Keep のテキスト書式設定の機能は、Keepのメモで太字、下線、斜体、見出し(H1,H2,段落)のスタイルを利用してテキストに装飾が行えるというものです。実際に使ってみたところ違和感なく使うことができるため、Keepのメモでセクション分けや強調などをしたい場合には便利な機能だと思います。
ただ、現状ではAndroidのGoogle Keep アプリでしか書式設定が反映されておらず、iOSやWebアプリでは装飾したテキストが含まれるメモを開いても反映されていません。
しかし、この状態でも内部的には書式が反映されているようで、例えばAndroidデバイスで書式設定を反映させたテキストをAndroid以外のデバイスで書き換えたあと、またAndroidデバイスに戻っても書式設定は残ったままです。そのため、書式設定が表示されていないデバイスで追加編集を行っても、すでに設定している書式はそのままの状態で残すことができます。
一方、書式設定が表示されていないデバイスで、すでに書式が反映されている段落(と見出し)を丸っと削除してしまうと、書式設定はデフォルトのテキスト(段落)に戻るか、すぐ上のテキストの書式設定が反映されます。なので、まだ対応していないデバイスのKeepで編集するときには注意してください。
また、Keepにテキスト書式を反映した状態で「Google ドキュメントにコピー」を使っても、ドキュメント側には書式が反映されないことにも注意が必要です。反対に書式設定したドキュメントのコピーをKeepに貼り付けても反映されません。
あともう1つ、マークダウン記法での入力ができない(見出し # だとラベルが反映される影響かも)ので、書式設定するたびに対象のテキストや段落を選択して、書式設定をタップする必要があります。
このあたりの使い勝手はまだこれからだと思いますが、Android アプリ同士で編集するのであれば問題はないので、Google Keep でメモを取るユーザーにはかなり便利です。将来的にはiOSやWebでも同様の機能が使えるようになるはずですので、今後の改善に期待したいですね。
なお、筆者はGoogle Workspace アカウントを利用しているため段階的なリリースとなっており、個人のアカウントをお使いのユーザーなどはすでに使えるようになっているかもしれません。