昨年1月に発見された開発中の新機能のひとつに、「ユーザーが以前利用していたワークスペースを再開する」ための同期機能として「Floating Workspace」というものがありました。
この機能は、ひとつのChromeOSデバイスから別のChromeOSデバイスで作業を再開するときに、自動的にタブとウィンドウを復元するという機能です。つまり、別のデバイスで作業を中断したところから再開できるようになる機能で、アプリやタブ、ウィンドウを手動で開く必要がなくなります。
今回、まだ開発段階ではありますが ChromeOS 118 Canary で「Floating Workspace」が機能しはじめていることが報告されました。
これはC2 ProductionがX(Twitter)で共有したもので、実験的なフラグ chrome://flags#floating-workspace-v2 を有効にすることで機能を試すことができるようになります。
ただし、この機能を試すためにはデバイスごとにCanaryにしておかなければならず、少なくとも2台のChromeOS Canaryを実行するChromebookが必要です。それもあって筆者も実際に試せていませんが、報告を見た限りでは機能はしているようです。
同じGoogleアカウントでログインしていることも前提になりますが、[スマートフォンで開いていたタブを開く]のような感覚で、別のデバイスで行っていた作業を自動的に引き継いで再開できるという点はかなり便利です。
例えば、職場のChromebookでやっていた作業を自宅のChromebookで再開するといった場合に、わざわざ手動で開きなおす必要がなくなるため、取り掛かりまでのロスを減らすことができスムーズに再開できます。もちろん、いま作業しているデバイスにあるものを復元することもできます。
いずれにしても、Canaryで試せるようになったことからStableに到着する可能性が見えてきたので、今後の進展に期待です。
Source X(Twitter) via Chrome Unboxed