これまでChrome ブラウザでダウンロードしたファイルは、Chromeの下部にあるバーに表示されていましたが、Googleはデスクトップ版 Chrome ブラウザ のUIを変更し、上部のトレイ部分にダウンロードの進捗状況などが表示されるようになりました。これにより、下部に表示されていたダウンロードバーは削除されることとなります。
Googleはユーザーからのフィードバックから従来のダウンロードバーに関して、画面下部に大きくダウンロードバーが表示されることでWebコンテンツの表示領域が圧迫されること、自動的には消えず表示されたバー上で何かしらのアクションを起こす必要があること、見た目の一貫性がないことの3つの問題を特定したと伝えています。
小さいディスプレイのノートPCやChromebookを使っていると、ダウンロードバーは確かに邪魔です。自動的に閉じないので、毎回手動で閉じるのも確かに面倒でした。しかし、今回のアップデートによって、アドレスバー (オムニボックス)の右側に小さなダウンロードアイコンが追加され、ダウンロード中は進捗状況を表示するサークルアイコンが表示されます。
アイコンをタップすると、最初にファイルをダウンロードしたウィンドウに限らず、過去24時間のすべてのダウンロードがリストに表示されます。ここからダウンロードファイルが格納されているフォルダを開いたり、ダウンロードの一時停止/再開、キャンセル、再試行などが行なえます。
また、ダウンロードトレイに、マルウェアやウイルスの警告が表示され、危険なファイルのダウンロードをブロックした場合などに通知されます。
ちなみにこの機能自体は今年2月、Chrome Canaryの最新情報で開発に取り組まれていることが報告されていました。
新しいダウンロードトレイは、Mac、Windows、Linux、ChromeOS向けに展開されており、今後数週間以内にユーザーが利用可能になるはずです。
なお、Google は モバイル版 Chrome ブラウザにも4つの新機能を追加しています。