GoogleはChromeブラウザだけでなく、ChromeOS Stableについても115へのアップデートを展開したことを発表しました。これにより、ChromebookなどほとんどのChromeOS デバイスで、OSのバージョンが 115.0.5790.131へと更新されます。
アップデートは主にセキュリティとバグの修正ですが、いくつかの新しい機能も追加されています。この機能はすでにベータチャンネルで利用できたものも含まれています。
2023/07/22 更新: アプリストリーミング機能が正式に展開されていました。紹介記事はこちらをどうぞ。
入力機器のカスタマイズ
まず最初に、入力周辺機器のカスタマイズが一括ではなくデバイスごとに管理できるようになりました。例えば、ユーザーが外部マウスを接続している場合には、[設定]のデバイスにある[タッチパッド]が[マウスとタッチパッド]に変化し、それぞれを分けて設定することができます。
これによって切り分けて調整することができますが、マウス、キーボードといった大まかなカテゴリで分けられているため、マウスでも’A’と’B’で変えるといった細かい調整はできません。
とはいえ、外ではタッチパッド、自宅ではマウスとそれぞれを使い分けているユーザーには嬉しい機能です。
ギャラリーアプリでPDFに署名を配置
「ギャラリー」アプリを使って、手書きの署名をPDFに簡単に挿入できるようになりました。拡大・縮小や複数の署名にも対応していますので、書類にサインを求められた際にはChromebookユーザーでも手軽にできるようになります。
ただし、あくまで手書きのサインを埋め込めるだけなので、スタンプツール的に画像(日本で言えばハンコ)を挿入できるようになるわけではありません。筆者としてはサインを挿入しやすくなっただけでも助かりますが。
日本語入力の問題の解消
ChromeOS 114で発生していた、ファンクションキーを使った日本語入力の変換に関する問題が、予定通りChromeOS 115にアップデートされたことで解消されています。
筆者はCtrlをベースにした変換ショートカットを使うのでこの問題に大きな影響を受けませんでしたが、Twitterなどを見ている限りでは多くのユーザーに与えていたようなので、解消して一安心といったところです。
その他
この他には、おそらくデスクトップ版のChromeブラウザで追加されている機能や修正などが行われていますが、細かいところまではまだ確認できていません。
また、ChromeOS ベータコミュニティの新機能の紹介では[キーボードショートカット]アプリの再設計によって[カスタマイズ]という項目が追加されていますが、115 Stableで確認したところカスタマイズの表示はなく[キーボードショートカットの表示]のみとなっています。
筆者もメインデバイスである「HP Elite Dragonfly Chromebook」をChromeOS 115 Stableにアップデートしてみましたが、いまのところ特に気になる問題などは発生していません。