2022年7月にKickstarterでデビューしたポータブルゲーミングPC(ハンドヘルドコンピューター)「AOKZOE A1」の後継機種となる「AOKZOE A1 Pro」が、2023年4月31日からIndiegogoに登場し、出資を募ることが発表されました。出資額は799ドルから。
「AOKZOE A1 Pro」には、8インチサイズのディスプレイとAMD Ryzen 7 7840Uを搭載しグラフィックスはAMD Radeon780Mが内蔵されているため、エントリークラスのグラフィックカードGeForce GTX 1050 Tiを上回り、GTX 1650 TiやRTX 2050に近いグラフィックス性能を持っていることが特長です。
今回発表された「AOKZOE A1 Pro」のスペックは次のとおりです。ちなみに「AOKZOE」は「エーオーケー ゾーイ」と読みます。
スペック
OS | Windows 11 |
ディスプレイ | 8インチ IPS 1920×1200 350nits / 283ppi |
CPU | AMD Ryzen 7 7840 |
Graphics | AMD Radeon 780M |
RAM | 32GB/64GB LPDDR5 6400 |
内部ストレージ | 512GB 1TB 2TB PCIe M.2 2280 |
外部ストレージ | microSD(TF) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.2 (Intel AX210) |
バッテリー | 65wh 急速充電対応 100W充電 |
その他 | RGBバックライト |
サイズ | 285×125×21mm |
重さ | 約729g |
公式の資料によると、グラフィックス性能のベンチマーク比較では「AOKZOE A1 Pro」は「Steam Deck」よりも性能が高く、ディスプレイも高解像度かつ大きいサイズであること、バッテリー容量も多いこと、Wi-Fi 6E/BT 5.2への対応やRGBライトの搭載などがポイントになるとしています。
公式によるベンチマークの測定結果とSteamの各タイトルの平均フレームレートは次とおり。
ベンチマークよりも各ゲームタイトルのフレームレートに注目してみると、やはり重たいタイトルほどグラフィックスや解像度を下げる必要はあります。しかし、下げれば60fpsを出せてプレイに支障はなさそうなので、持ち運んでどこでもSteamのゲームが出来るという点で見れば十分アリだと思います。
当然、ゲームプレイとなれば本体の発熱と負荷が心配になりますが、冷却機能としてPCグレードの高速ファン、純アルミ製の冷却フィンと純銅製の冷却チューブを使用、温度制御システムも搭載しており、オーバーヒートによるパフォーマンスの問題を解決しているようです。
実際の動作や発熱、ハードウェアの完成度などは触ってみないと何とも言えませんが、ポータブルゲーミングPCとしては面白い選択肢になることが期待できますね。
最後に、「AOKZOE A1 Pro」はINDIEGOGOで出資した額に応じて構成が異なりますが、ベースモデルが799ドルからとなります。
ベースは799ドルですが、複数のタイトルを保存するのであれば1TB以上を選ぶほうが良いでしょう。最上位は約1,160ドルですが64GB RAMを搭載するので、よりゆとりのある性能を得られます。このあたりはプレイするゲーム次第となります。
詳細については、INDIEGOGOの製品紹介ページをご覧ください。