Google の デスクトップ版 Chrome ブラウザ の最新バージョンが一般公開され、WindowsとmacOS、Linuxに多数の修正と新機能が追加されています。GoogleよるとChrome 110 のリリースには15のセキュリティ修正といくつかの新機能が含まれていることを伝えています。
Chrome 110 にアップデートされたことで利用可能になっている機能を簡単にまとめておきます。
言語翻訳オプション
Chromeブラウザでは、デフォルトに設定した言語以外のページにアクセスすると、その言語を翻訳するかどうかの選択が表示されます。これまで、どの言語を翻訳する、もしくはしないかを選択するためには対象の言語のページに一度アクセスする必要がありました。しかしChrome 110からは、[設定] > [言語]から直接設定することができるようになり、自動翻訳の有無をすべてのサイトに適用することができます。
パスワードマネージャーのアップデート
Google パスワードマネージャーのアップデートにより、侵害されたパスワードが検出されたとき通知されるだけでなく、パスワードが使用されているWebサイトへのリンクが表示されるようになり、リンクをクリックすることで対象サイトのパスワード変更ページに遷移できるようになります。
またデバイスが指紋センサなど生体認証をサポートしている場合、それを使用してChrome 110でパスワードの保存や自動入力をサポートすることができるようになります。これは先日もお伝えしていますが、これまでデバイスのパスワードを入力する必要があった箇所が生体認証に置き換わるため、安全性と利便性が向上しました。
組み込みWebプレイヤーの高解像度 アップスケーリング
使用しているデバイスがRTX 3000 または 4000 シリーズのグラフィックカードを搭載し、モニターがサポートしている場合、Chromeの組み込みWebプレイヤーで1080pのコンテンツを4Kなど高解像度にアップスケーリングできる機能が追加されています。
Windows 7 / 8 のサポート終了
Chrome 110 になったことで、Windows 7 および Windows 8 の2つのOSサポートが終了しました。使用しているPCがこれらOSの場合、更新プログラムが受信できなくなります。
その他
この他にはセーフブラウジング機能のアップデートにより、保護機能を有効にしている場合は拡張機能のCookie情報を利用し、マルウェアの検出を改善するために用いられます。開発者向けにはChrome ヘッドレスモードのアップグレードなどが行われています。さらにChrome Enterpirseポリシーも12の項目で新規・更新が加わっています。
この他にも細かい修正などはありますが、詳細についてはGooge公式ブログ等をご確認ください。