Acerが next@acer 2023 イベントにて、Chromeboxの新モデルとなる「Acer Chromebook CXI5」および「Acer Chromebook CXI5 Enterprise」を発表しました。これらのモデルはインテル第12世代プロセッサを搭載し、最大でCore i7およびビジネス向けのIntel vPro、最大4つの外部ディスプレイをサポートします。
また、「Acer Chromebox CXI5」をドッキングできる24インチのフルHDモニター「Acer Add-In-One 24」も同時にリリースされました。
「Acer Chromebox CXI5」と「Add-In-One 24」のスペックについて、確認できている内容は次のとおりです。
スペック
CPU | Celeron 7305 Core i3-1215U Core i5-1235U Core i5-1245U vPro Core i7-1270P vPro |
RAM | 4GB / 8GB 最大16GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC 64GB eMMC 128GB eMMC 256GB M.2 2280 PCIe 256GB M.2 2280 PCIe Gen4 |
外部ストレージ | microSD |
フロントポート | USB-A(3.2 Gen2) ×2 USB-C(4 Gen 3) ×1 Audio jack microSD Slot |
リアポート | USB-A(3.2 Gen2) ×2 USB-C(4 Gen 3) ×1 HDMI 2.1 ×2 Ethernet(RJ45) ×1 |
ネットワーク | Wi-Fi 6E Bluetooth 5 |
サイズ | 186×186×36mm |
その他 | VESAマウント |
現在、国内でも販売されている(されていた)モデル「Chromebox CXI4」からデザインが大きく変更され、形状はタテ×ヨコが同じ長さであることは変わりませんが、かなりスタイリッシュになっています。
また、ポート類が充実している点も変わらず、フロントとリアでUSB-Cが2つ、Aが4つ、HDMIも2つでEthernetが搭載されています。
CPUにはインテル第12世代プロセッサが採用され、ベースモデルはCeleron 7305、最上位はCore i7-1270 vProとなっています。おそらくvProモデルはビジネス(Enterprise)向けとなるはずなので、一般向けはCore i5-1235Uが最上位モデルと考えたほうが良さそうです。
これに関してはLenovoのChromeboxもCore i5が最上位となっていたので、Acerがそれに追従したというのも不思議ではありません。
ストレージの構成は32GB〜128GB eMMCから256GB M.2 2280 PCIe (Gen4)を選択することができ、RAMは最大16GBとなっています。が、現時点ではこれが交換可能かどうかは不明です。
Add-In-One 24
続いてドッキングできるディスプレイ「Acer Add-In-One 24」ですが、こちらについては次のような性能と機能になっています。
- 24インチ IPS アンチグレア
- 1,920×1,080
- タッチスクリーン(オプション)
- 5MP(115度) Webカメラ(プライバシーシャッター付き)
- デュアルマイク
- デュアル 4W スピーカー
- 角度調整
ディスプレイにWeb会議などに利用できる機能が備わっているため、ChromeboxをドッキングさせることでChromebaseやMeet hardwareとして使うことのできるオールインワンソリューションでの提供となります。
価格と販売時期
最後にそれぞれのデバイスの価格と販売時期について。
「Acer Chromebox CXI5」は北米で第1四半期に販売され、価格は289.99ドルからとなります。ベースモデルはCeleron 7305と4GBRAM、32GB eMMCになるかと予想されますが、約300ドルでこのスペックかつポートの豊富さを考えると手頃な価格設定かと思います。
オールインワンソリューションとなる「Acer Add-In-One 24」は、北米で同じく第1四半期から販売を開始し、価格は799.99ドルからとなっています。
どちらも日本でリリースされるかはわかりませんが、少なくともChromeboxに関しては個人・法人とも過去にリリースされていますので、期待したいところですね。ちなみに公式サイトにはどちらも日本語ページが公開されています。
残念ながら今回はChromebookの発表はありませんでしたが、貴重なChromeboxの新モデルということで楽しみではあります。