昨年、Googleは Chrome ブラウザのリリース スケジュールを更新して6週間から4週間に1度のアップデート サイクルとなりました。これによってユーザーへの新機能の提供などがスピードアップしました。ただ、Googleは安定版(Stable)における問題の発生を減らすため、Chrome 110 のアップデートからスケジュールにさらに変更を加えることを発表しました。
Chrome 110 からは安定版の最初のリリースが1週間早くなりますが、このリリースは少数のユーザーに向けて行われます。この理由として、少数のユーザーに早めに安定版をリリースすることで、多くのユーザーにアップデートを展開する前に問題を発見しやすくし、問題が生じても影響が小さなうちに対処するためとしています。つまり安定版がリリースされる前に少し様子を見る期間が追加された、ということになります。
そのため、ほとんどのユーザーはこれまでどおり、予定日から1週間程度でリリースされることに変わりないため、影響を受けることはほぼないと思います。Chrome 110 は、ベータ版を2023年1月12日、早期ユーザーには2月1日、大多数向けの安定版は2月7日にリリースする予定となっています。
ちなみに、今回の変更はChromeOSにとくに影響はなく、ChromeOS 110 Stableのリリースは2023年2月9日のままとなります。