Googleは、Windows、Mac、Linux向けのデスクトップ版ChromeブラウザのStableを最新のChrome 108へとアップデートしたことを発表しました。これは2022年内の最終更新で、次の更新は2023年1月の第2週まで行われません。Chrome 108へのアップデートは今後数日または数週間にわたって展開され、今回のアップデートではいくつかの新機能が追加されています。
まず基本的な変更として、28のセキュリティに関する修正とバグ改善が含まれています。
パフォーマンスの向上オプション
GoogleはChromeOSを含むChromeブラウザを利用するデバイスのバッテリーとメモリを節約するための機能に取り組んでいましたが、ついにこの機能の一部がブラウザのStableに登場しています。
まずはメモリーセーバー機能で、アクティブにしていないタブからメモリを解放し、Chromeの速度を維持させるため非アクティブなタブは空白で表示され、クリックすると自動的に再読み込みさせる機能です。
ただ、これまで特定のタブを常にアクティブにしておくことができませんでしたが、今回のアップデートによって常にアクティブにしておくサイトを指定することができるようになりました。
もう一つがこのバッテリーセーバー(省エネモード)機能で、Chrome 108に更新したところでフラグ chrome://flags#battery-saver-mode-available を有効にする必要があります。省エネモードはバッテリーが20%未満またはパソコンが電源に接続されていないときにオンにすることができます。
検証ツール
こちらは開発者向けの機能となりますが、内部でいくつかの変更が行われています。詳細についてはChrome Developers Blog や 以下の動画をご覧ください。
その他
この他にはChrome 108 では、ブラウザーが COLRv1 をサポートしているかどうかを検出して、より鮮明な絵文字画像を表示する機能が追加、Cookieとサイト情報の画面が再設計といった細かい変更もあるようです。
ChromeOSも近いうちにリリースされると思いますので、こちらも変更点を確認したら改めてまとめたいと思います。
Source: Google, Chrome Developers Blog, Chrome Unboxed, About Chromebooks