先日、GoogleがChromebookなどのChromeOSデバイスをバージョン 107へとアップデートし始めたことをお伝えしましたが、さらにいくつかChromeOS 107で追加された新機能が明らかになってきました。
今回のアップデートに関するGoogle公式のブログ投稿などはありませんが、最近のChrome EnterpriseのリリースノートではChromebookで利用できるようになった機能が記載されています。ただ、現時点ではフラグを有効にする必要があるものも含まれているため、注意が必要です。
ChromeOS 107になったことで主に6つの追加・変更点があることはわかっていますが、そのうち仮想デスクに関する機能2つとキー長押しによるアクセント付き記号の入力、ファイルアプリの[最近使用したアイテム]の表示変更については前回の記事で紹介しています。
ふたを閉じてChromebookをロックする
前回に続いて追加された機能の5つ目は、Chromebookのふたを閉じたときにChromebookをロックするという選択できるようになったことです。
Chromebookはふたを閉じるとデフォルトでデバイスがロックされると思っていましたが、どうやらそうでない場合もあるようです。新しい設定はChromebookの設定アプリ内にある[セキュリティとプライバシー]の項目内に”スリープ状態またはディスプレイを閉じたときにロックする”というオプションが追加されました。
これは「ふたを閉じたときにChromebookをスリープにする」という[電源]項目とは異なります。閉じたときに確実にChromebookをロックしたい人向けの設定と言えます。
カメラのリフレーミング
最後の追加点ですが、この機能はフラグ chrome://flags#auto-framing-override を有効にする必要があることと、対応するカメラを利用している必要があります。そのため筆者の環境では利用できませんでしたが、サポートしているカメラを使っている場合には、カメラフレーミング機能を利用できるという通知が表示されます。
この機能を有効にすることで、カメラは自動的に顔に焦点を当て、フレームの中心に保つようになります。これは2週間ほど前に発表されたGoogle Meet 上でのカメラリフレームに関連する機能と考えて良さそうです。
以上がChromeOS 107で追加された新機能となります。この他、新機能ではありませんがウィンドウの分割ビューが安定して動作するようになったことも報告されており、細かいところでも修正が加わっているようです。
なお、ChromeOS 107へのアップデートが届いていないユーザーは、使用している機種の自動更新ポリシーが切れていないことを確認したうえで、[設定]内の[ChromeOS について]からアップデートを確認のボタンをタップしてみてください。
Source: About Chromebooks