先日からChromebookなどに2022年9月最新のChromeOS バージョン 105が展開され始めています。アップデートの直前にChromeOS.devに投稿された「Game Controls Feature」や「Quick intensive throttling after loading」というフラグについては記事で紹介していますが、それ以外にもいくつかフラグで使うことのできる新機能が追加されていたので紹介しておきます。
一応、記事執筆時点で確認したものや報告されたものとなります。今後確認された場合は追記していきます。
アダプティブ充電
まず1つ目、以前から開発が進んでいてCanary到着時にもお伝えしている「Adaptive Charging(アダプティブ充電」が追加されました。この機能はスマートフォンなどと同じくChromebookのバッテリー状態を長期的に延ばすことに役立つものです、
フラグ chrome://flags#adaptive-charging を有効にすることで[設定]>[デバイス]>[電源]に”アダプティブ充電”という項目が登場し、これを有効にすることでChromebookでもアダプティブ充電が使えるようになります。
ウィンドウ分割の拡張
2つ目は、何度もお伝えした「ウィンドウ分割機能」の拡張も追加されています。これによって開いているウィンドウのサイズを50:50もしくは7:3、3分の1、画面の最前面に固定ができるようになります。
こちらはフラグ chrome://flags#partial-split と chrome://flags#cros-labs-float-window の2つを有効にすることで機能します。
タブ付きのPWAウィンドウ
こちらも前から追加されると言われていましたが、プログレッシブウェブアプリ(PWA)をタブ付きの新しいウィンドウで開くことができる機能も追加されています。
フラグ chrome://flags#enable-desktop-pwas-tab-strip と chrome://flags:#enable-desktop-pwas-tab-strip-settings を有効にした後、PWAアイコンを右クリックしてアプリを開く方法を選択するオプションに”新規タブ付きウィンドウ”という選択肢が追加されます。
新規タブ付きウィンドウで開くと、例えばTwitterのPWAがタブ付きで表示されるようになります。結構便利。
その他の細かい機能
この他にもいくつか機能が追加されていますが、一部私の環境では確認できなかったものもあります。
例えば、サポートされているモニターの画面リフレッシュレートを変更する機能など。これはフラグ chrome://flags#enable-seamless-refresh-rate-switching を有効にすることで利用可能なようで、最大144Hzまで対応しているようです。
あとは「ワンクリックでデスクとそのウィンドウを閉じる」という機能で、仮想デスクを閉じるときにワンクリックでそのデスクで開いている全てのウィンドウを閉じることができます。これまではデスクを閉じると開いているアプリやウィンドウは別のデスクに移動されていました。
というあたりで、今回のChromeOS 105で追加されている新機能フラグの紹介でした。この他にもEnterpriseやEducation向けにいくつか機能や変更が加わっているようです。詳細はChrome EnterpriseとEducationのリリースノートをご覧ください。
Source: About Chromebooks