先月のはじめ、Chromebookでもウィンドウの3分割が使えるようになるかもしれないとお伝えしていましたが、当初は機能に関する詳細は明らかにされておらず、あくまで予想の範囲の内容となっていました。
しかし今回、About Chromebooksが発見したコードによって機能の詳細がある程度明らかになり、ChromeOS 105 Canaryでフラグが追加されていること、今後は分割ボタンとマルチタスクボタンが追加されることなどがわかりました。
現在の最新版であるChromeOS Canary 105.0.5171.0にて、”Partial Split”というフラグ #partial-split が追加されていて有効にすることができますが、まだ機能はしていません。
今回の報告によると、この機能が有効になることでウィンドウ右上にある最小化・最大化ボタンと並んで「マルチタスクボタン」が表示され、それにカーソルを合わせるとウィンドウの分割オプションが表示されるとしています。
一応、すでにChromeOS 105 Canaryでは最大化ボタンにカーソルをあわせると空白のフローティングウィンドウが表示されるようですが、私の環境ではそれが表示されませんでした。イメージとしてはWindowsにもある”レイアウトをスナップ”に近いようです。
実際にこのように複数のレイアウトが追加されるかはわかっていませんが、現在開発中のコードからウィンドウを「2つを半分にする」、「2つを70%+30%にする」、「全画面」、「フロートさせる」という4つになることが報告されています。
つまり、当初予想されていたように画面の3分割が可能になるわけではなく、2つのウィンドウを3分の1と3分の2にできるというほうが正しかったようです。ただし、まだ開発中の作業でありマルチタスクボタンなども含めて変更される可能性があります。
今回の報告によってChromeOS 105の到着する可能性が高くなりましたが、Chrome Unboxedによると開発はあまりスムーズに進んでいないようですので、実際に105で実用的なレベルで到着するかはまだわかりません。
ちなみに聞いた話によれば、3つのウィンドウを3分割して使うユーザーはある程度大きなディスプレイ(ウルトラワイドや高解像度)を利用しているユーザーに限られていて、それもそこまで人気があるわけではないようです。なので、今回のような感じになるのは仕方ないのかもしれません。
Source: About Chromebooks, Chrome Unboxed