これまでにスタイラスペン対応のChromebookはいくつも登場していますが、Chromebookとペンを使ってメモやイラストを書くとき、どうしても気になるのがパームリジェクションの甘さです。
パームリジェクションとは、Chromebookやタブレットなどでスタイラスペンを使用するとき、手の一部が画面に当たっていても認識せずペン先のみを認識する機能で、Chrome OSでは過去に何度かこの修正が行われていますが、それでもまだまだ問題があります。
今回、About Chromebooksが発見したコードによるとChromebookのパームリジェクションによるユーザーエクスペリエンスを向上させるため、 chrome://flags#enable-neural-palm-rejection-model-v2 と chrome://flags#enable-neural-palm-adaptive-hold という2つの実験的フラグが追加されていることが明らかになりました。
これらのフラグはChrome OS 99で追加されるようですが、”new version of neural palm model (v2)”というフラグはレイテンシを50%短縮するということが書かれているものの”adaptive hold”に関しては詳しく説明されていません。
New palm rejection model and adaptive hold
Chromium Gerrit
This CL:
1. add a new version of neural palm model (v2) which co-exists with the old one, which reduces the overall latency of palm rej by 50%.
2. add support of adaptive hold, which can hold most of palms really early.
3. add two flags for these two new feature, off by default.
なお、これらの機能はSamsung Chromebook v2でテストされていることがChrome Unboxedから報告されています。
いずれにせよ、Googleは今後Chromebookにおけるパームリジェクションの改善をしていくことは確実のようですので、Chromebookがこれまでよりタブレットとしても使いやすいデバイスになることを期待しています。
Source : About Chromebooks