「Microsoft Surface Laptop Go 3」を実機レビュー。性能は大きく向上、でも他は変わらず

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今回の記事では、Microsoftが2023年9月後半に発表したコンパクトサイズのWindowsノートパソコン「Surface Laptop Go 3」の実機を貸し出していただくことができたため、実機レビューをお届けします。

「Surface Laptop Go 3」は前世代から継続してコンパクトで軽量な12.4インチモデルとなっていて、選択できるプロセッサがCore i5のひとつのみ、RAM容量の違いで2つのオプションが用意されています。この新しいモデルはインテル第12世代の Core i5-1235U を搭載しており、前世代よりも大きく性能が向上していることが特長となります。一方でデザインや外装などに違いはなく、性能向上以外はほぼ変化なしとなっています。

  • Microsoft – Surface Laptop Go 3

内部的には順当なアップグレードと言えますが、それ以外に変化がないことがこの機種(Surfaceシリーズ全体に言える)の物足りないところ&残念なポイントです。

目次

スペック

「Surface Laptop Go 3」は、タッチ操作に対応する12.4インチ(1,536×1,024) PixelSenseディスプレイで278×206×15.7mmとコンパクトサイズ、重さが約1.13kgと軽量ながら、インテル第12世代 Core i5-1235Uと最大16GBRAM、256GBストレージを搭載するハイスペック寄りノートパソコンです。

OSWindows 11 Home
ディスプレイ12.4インチ PixelSense
1,536×1,024
タッチ対応
CPUCore i5-1235U
RAM8GB
16GB
内部ストレージ256GB SSD
※取り外し可能
外部ストレージ
Webカメラ720p
Windows Hello
ポートUSB-C(3.2) ×1
USB-A(3.1) ×1
3.5mm ヘッドホンジャック
Surface Connect
ネットワークWi-Fi 6 ax
Bluetooth 5.1
バッテリー最長15時間
その他指紋センサ
Office H&B 2021
サイズ278×206×15.7mm
重さ1.13kg

また、前世代ではベースモデルが4GBRAMで上位モデルは8GBRAMまでとなっていましたが、新モデルではベースモデルが8GBRAMになり、上位モデルは16GBRAMが選択できるようになっています。ちなみに今回の実機は上位の16GBRAMモデルです。

ベンチマーク

まずは実機で測定したベンチマークを紹介しておきます。ベンチマークは電源に接続した状態で[おすすめ]の電源モードで測定しています。

  • Geekbench
    • Single : 2,221
    • Multi : 6,423
    • OpenCL : 11,620
    • Vulkan : 15,048
  • PASSMARK : 3,460
  • PCMARK 10 : 4,812
  • CInebench
    • Multi : 
    • Single : 
  • JetStream2 : 199.599
  • Speedometer :

このうち、昨年リリースされた前世代「Surface Laptop Go 2」のGeekbenchスコアと比較すると、シングルコアスコアが約76%向上、マルチコアスコアが約90%向上してほぼ倍近い性能になりました。ベンチマークがすべてではありませんがインテル第12世代の性能向上はかなり大きく、これまでよりもコンパクトかつパワフルなデバイスに仕上がっていると言えます。

実機レビュー

「Surface Laptop Go 3」は12.4インチ PixelSenseディスプレイを採用し、タッチ操作に対応していますがクラムシェルタイプとなっています。ディスプレイ自体ははっきりとした色合いで表示され高精細と言えるため写真編集などでも十分に使えます。

ただ、前世代も同様でしたが解像度が最大で1,536×1,024となっているため、作業領域を広く使いたいユーザーにはやや窮屈に感じられます。HD解像度(1,366×768)のデバイスよりも広く、3:2のアスペクト比を採用しているため縦の表示にも余裕はありますが、せっかくであればフルHD相当でも使えるようにできれば良かったと思います。

フロントカメラも前世代から変わらず720pに対応したものとなっていて、最近は1080pを採用するパターンも多いですが良くも悪くも据え置きです。

本体はコンパクトかつ軽量で、天板とキーボードの部分は金属製、底面は樹脂製となっています。今回の実機はSage(セージ)カラーですが、安っぽさは感じず Surface シリーズらしい仕上がりの良さを感じます。

キーボードの並びも Surface シリーズらしい配置となっていて、エンター周りがやや窮屈で全体的に小さい印象はありますが、慣れればそこまで問題に感じることはありませんでした。なお、電源ボタンは指紋センサーも兼ねており、見た目と触り心地が他のキーと異なるため間違って押すことはありませんでした。指紋センサ自体も反応に不満はありません。

タッチパッドも十分な大きさがあり、反応もスムーズなので小さい筐体ですがこれだけでほとんどの作業をこなすことができます。

本体の左側面にはUSB-CポートとUSB-Aポートが1つずつ、3.5mmヘッドホンジャックが搭載されており、右側面には Surface Connect があります。

これは前世代から変わっておらず、せっかくであればUSB-Cポートを右側面にもう1つ増やすなどのアップグレードは行なって欲しかったと思います(毎回同じことを言っているように思いますが)。

ポートやディスプレイを含めて筐体側に変化がないことは残念ですが、性能は確実に向上していることは感じます。例えば、Lightroomでの写真編集やPhotoshopでの画像編集は前世代であったちょっとした引っかかりのようなものがなくなっていたり、Chromeブラウザを大量に開いたときの微妙な読み込み待ち時間もなくなり、より快適な作業をできるようになっています。

とは言え、本格的なクリエイティブ作業向きではなく、どちらかと言えば出先でブラウザやオフィスソフトを利用した作業などがメインのユーザーに合うデバイスなので、軽めの作業を中心にビジネスユーザーや学校で使う場合にはかなり快適なマシンとなります。

「Surface Laptop Go 3」も前世代までと同じように、持ち運びをメインとしながら自宅や職場などでは外部モニターを使って作業するユーザーには性能とサイズのバランスが良いモデルだと思います。しかしポートが限られているため、デバイスを置く位置を調整する必要があることや周辺機器を使う場合にはドックなどドングルはどうしても必要になります(筆者は所謂ハブモニター等を使用)。これはそろそろ改善して欲しいです。

筆者はブラウザベースの作業が中心で、たまにLightroomやPhotoshopを軽く使う程度なので今回レビューした実機ほどの性能(Core i5-1235U/16GBRAM)があれば十分快適に作業をこなすことができたので性能に不満はありません。しかし、単体で腰を据えて使うとなると解像度がフルHD以下である点が微妙に使いづらく、ウィンドウを並べて作業することが多いときは不便でした。これに関しては、作業はほぼ1つの画面だけであるとか、文字を大きく表示させたいというのであれば気にならないと思います。

バッテリー駆動時間に関しては、ブラウザベースの作業でたまに画像編集(Photoshop、Pixlr、Squoosh)をする程度であれば、5〜6時間は期待できます。明るさ70%前後で電源設定は[おすすめ]の状態でしたので、これを抑えることでもう少し延ばせるかもしれません。

価格

最後に価格についてですが、「Surface Laptop Go 3」からベースモデルが8GBRAMに上がったことや上位モデルに16GBRAMを選べることになったため、全体的に価格は上昇しています(為替の影響もあると思われる)。

  • 8GBRAMモデル : 141,680円
  • 16GBRAMモデル : 172,480円

性能から考えると決して安いデバイスではありません。一方、価格だけで見ると前世代のモデルはセールだと8GBRAM/256GBストレージで10万円を切る価格になっているため、性能向上で5万円という価格差をどう捉えるかがポイントになります。

性能と持ち運びのしやすいサイズのバランスはとても良いと思いますが、筆者としては作業領域の確保を優先したいため、プラス3万ほどで買える「Surface Laptop 5 13.5″」のベースモデルや予算が許せば「Surface Pro 9」を選ぶことになります。

あるいは、「Surface Laptop Go 3」のベースモデルを買うなら前世代の上位モデルをセールで購入することを検討する方法もアリだと思います。

まとめ

「Surface Laptop Go 3」は前世代から性能が大きく向上したことには文句なしですが、他が大きく変わっていないことや作業領域に不満という点で、正直物足りなさを感じてどうしても推しきれませんでした。もう少し手頃な価格になるか、前世代から性能以外の変更点(例えばUSB-Cポートの追加)などいくつかあれば良かったと思います。

もちろん、作業領域よりもコンパクトさを選ぶ場合や、大画面・高解像度のデバイスでも拡大表示して使っているユーザーで軽さと性能かつMicrosoft謹製のデバイスといった点に魅力を感じるのであれば検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに法人向けとなりますが、16GBRAMは英語配列を選べるようになりました。これは非常に魅力的な選択肢ですが、コスト的にはなかなか悩ましいですね。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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