Chrome 144 へのアップデート以降、Chrome ブラウザの試験運用機能から「タブスクロール」が削除され、一部のユーザーから不満の声が上がっていました。
この問題に対して、今回 Google のエンジニアが Issue Tracker 上で回答し、2026 年上半期を目処にタブスクロール機能を再実装する計画であることを明らかにしました。
機能削除の経緯と再実装の計画
これまで chrome://flags から有効にできていた水平タブスクロール機能 (#scrollable-tabstrip)は、Chromium 144 ベースのアップデート(Chrome や Brave 等)により削除されました。
これにより、大量のタブを開いた際にタブ幅がアイコンサイズまで圧縮され、判別や選択が困難な状態に戻っています。
Google のエンジニアによると、今回の削除は機能の完全廃止を意図したものではなく、以前の実装には長年の課題があり、安定版としてリリースできる品質に達していなかったため、一度削除してタブストリップ(タブ表示領域)のアーキテクチャ自体を再設計する必要があったと説明しています。

新しい実装は 2026 年の上半期中に Canary、Dev、Beta チャンネルに展開される予定です。
開発が実際に始まるまでは正確なリリース日は約束できないとしていますが、以前の不具合を含んだバージョンではなく、より適切なシステムとして再構築されることになります。
復活までの回避策
機能が正式に戻ってくるまでの間、Google はいくつかの回避策を提示しています。
- 垂直タブ(Vertical Tabs)の利用
- 現在 Chrome Canary 等でテストされている「垂直タブ」機能は、デフォルトでスクロールに対応しています。今後 2 〜 4 週間以内には、固定タブやグループタブを使用するユーザー向けにも改善が行われる予定です。
- ウィンドウを分ける
- 1 つのウィンドウにタブを詰め込まず、複数のウィンドウに分散させることで視認性を確保します。
- Enterprise LTS バージョンの利用
- 企業向けの長期サポート版(M143ベース)であればまだ機能が残っていますが、セットアップの手順が必要になります。
Edge や Vivaldi では標準となっている機能だけに、Chrome でも早期の実装完了が期待されます。
タブを多用するユーザーにとっては不便な期間が続きますが、まずは 2026 年前半の Canary チャンネルへの展開を待つことになりそうです。
なお、Chromebook でもこの機能のフラグは削除されています。


