Google Pixel スマートフォンの一部のユーザーから、短い時間で大量の写真を撮影したときなどに、撮影したはずの写真がデバイスや Google フォトに保存されず、消失してしまうという問題が報告されています。
この問題は Reddit などのコミュニティで複数のユーザーから報告されており、最新の Pixel 10 シリーズや Pixel 9a、Pixel 9、Pixel 8a といった幅広いモデルで発生が確認されています。
報告されている不具合の症状
報告されている問題は、Pixel で写真を撮影した後に通知領域に「処理中」という表示が長時間残ったままになり、最終的に画像がどこにも保存されていない状態になるというものです。この問題は最近ではなく、数か月前から報告されていました。
一部のユーザーがファイルマネージャー等で確認したところ、DCIM フォルダ内に撮影したファイル名に「pending」という文字列が含まれ、かつファイルサイズが「0バイト」になっているデータが残されていたとしています。
このことから、画像の処理中あるいはストレージへの書き込みプロセスで何らかのエラーが発生し、保存が完了せずにクラッシュしている可能性が考えられます。
発生しやすい条件
これらの問題は、旅行やイベントなどで連続して写真を撮影するような、負荷が高い状況で発生しやすいと指摘されています。
そのため、バックグラウンド処理が追いつかずにエラーが発生している可能性があります。Pixel シリーズは高度な画像処理をバックグラウンドで行うため、負荷がかかった際の挙動に何らかの問題が生じている可能性が考えられます。
筆者も過去にイベント(例えば新製品発表会や展示会)で Pixel スマートフォンで撮影したはずの写真が残っていないという問題を経験しており、今回報告されている問題の影響を受けていた可能性があります。
まとめ
Pixel ユーザーから報告されている写真が保存されない問題について、現時点で Google からの公式な発表や修正の提供に関する情報はありません。
IssueTracker でも関連する問題の報告は見当たりませんでしたが、Google が調査を進めている可能性はあります。
もし Pixel スマートフォンで撮影を行う場合は、連写をした直後に Google フォトやプレビューを開き、画像が正しく保存されているかを確認するほうが安心です。
また、「処理中」の通知が消えるのを待ってから次の撮影を行うか、別のデバイスを併用するといった対策が必要かもしれません。
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