Android 版 Chrome ブラウザを利用している一部のユーザーから、最近になってアドレスバー(オムニボックス)をタップして検索や入力をしようとすると、バーが画面下部のキーボード上に移動してしまうという報告が出ています。
これまでは画面上部で入力できていたものが、タップした瞬間に手元へ落ちてくるような挙動になるため、長年の操作に慣れていると違和感を覚えるかもしれません。
ちなみに、この問題は「アドレスバーを下に固定」する機能とは異なり、上部に固定していても発生します。
Reddit 等でもここ一週間ほど同様の報告が相次いでおり、新しいタブを開いてキーボードが自動表示される際にもこの「フローティング入力欄」が表示されるようになっているようです。
なお、筆者の一部の Pixel デバイスでも今回の動作を確認しています。

アドレスバーを上部に固定し直す手順
現時点では、この挙動に関する設定などはなく、以前のようにアドレスバーは画面上部に固定しておきたい場合にはフラグ (chrome://flags) を有効にする必要があります。
- Chrome のアドレスバーで
chrome://flagsと入力 - 検索ボックスから bottom toolbar v2 または #android-bottom-toolbar と検索
- 設定を [Default] から [Disabled] に変更

設定変更後、画面下に表示される「再起動」ボタンを押して Chrome を再起動すれば、アドレスバーをタップしても下に移動せず、画面上部に留まったまま入力できるようになります。
まとめ
今回の変更は、Google が Android 版 Chrome においてツールバーの配置を画面下部にするテストを行っている影響と考えられます。
筆者のデバイスでも、今回報告されている挙動になるものもあれば、従来どおり上に固定されているものもありました。
画面が大きくなった昨今のスマートフォンでは理にかなった変更とも言えますが、突然変更されると違和感があり、設定項目もないため、今後調整される可能性は十分にありえます。
出典: PiunikaWeb


