先日、Android 16 QPR2 を適用した一部の Pixel デバイス(Google アプリ ベータ版)において、Pixel ランチャーの検索バーをタップした際の挙動が変更され、全画面の検索 UI に切り替わってしまう問題についてお伝えしました。
2025 年 12 月 17 日 更新 : この変更が仕様である可能性が高まりました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
2025 年 12 月 14 日 更新 : Google アプリ v16.49 が安定版として展開されたことにより、影響を受けるユーザーが拡大しています。
当初はこの挙動はベータ版アプリに限定されたものと思われていましたが、現在では Google アプリの安定版を利用しているユーザーにも広く展開され始めていることが確認されました。
筆者の所有する Pixel 10 Pro (Android 16 QPR2 安定版 / Google アプリ 安定版) の環境でも同様の挙動になっており、これがバグなのか仕様変更なのかは現時点では不明ですが、従来の使い勝手とは異なるため戸惑うユーザーも多そうです。
Google アプリ安定版でも「全画面検索」が強制される
この問題は、Pixel スマートフォンのホーム画面下部にある検索バー(「Webなどを検索」の部分)をタップした際に発生します。
通常であれば、壁紙を背景に残したまま検索シートがスライドアップし、アプリの検索候補や履歴が表示される「統合検索 UI」になるはずですが、今回の変更(または不具合)により、Google アプリを直接起動したときと同じ「全画面の検索 UI」が表示されるようになります。
以前の記事ではベータ版特有の問題として紹介していましたが、SNS 等での報告や筆者の検証を含め、現在は安定版の Google アプリを使用している多くのユーザーで発生しているようです。


この変更により、Pixel ランチャー特有の「アプリ検索」や「連絡先検索」へのアクセスがワンテンポ遅れる、あるいは利用しづらくなるというデメリットが発生しています。
サーバー側の変更による影響の可能性が大
筆者の手元にある Pixel 9a では依然として従来の UI が維持されている個体もありますが、Pixel 10 Pro ではキャッシュの削除や再起動を行っても全画面 UI のまま変化がありません。
このことから、アプリのバージョンアップによるものというよりは、Google 側がサーバーサイドの更新によって、検索 UI の挙動を切り替えている可能性が高いと思われます。これが A/B テストの一環なのか、将来的にこの全画面 UI に統一しようとしているのかは定かではありません。
アプリランチャー経由であれば従来の検索が可能
現時点での有効な回避策として、「ホーム画面を上にスワイプしてアプリドロワー(アプリ一覧)を開く」ことで、従来の統合検索 UI を利用することが可能です。
検索バーをタップする癖がついていると少し不便に感じますが、アプリランチャー最上部の検索ボックスからであれば、これまで通りアプリや連絡先、Web 検索をシームレスに行うことができます。
この際、[ホームの設定] > [検索の設定] で「上にスワイプして検索を開始」をオンにしておくと、よりスムーズにアクセスできるのでおすすめです。
まとめ
現状では Google からの公式なアナウンスはなく、これが恒久的な仕様変更になるのか、一時的な不具合なのかは不明です。
ただ、Pixel ユーザーにとっては「ホーム画面での統合検索」が大きな魅力の一つでもあったため、もしこれが仕様となるのであれば、使い勝手に少なからず影響が出そうです。
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出典: 9to5Google


