現在、Android 16 をインストールしている Pixel スマートフォンにおいて、Google Home アプリのルーティン作成・編集画面でインターフェースのバグが発生していることが報告されています。
この問題はナビゲーション方法(ジェスチャーまたは3ボタン)に関わらず発生し、UI 要素が画面の端に隠れて操作が困難になるというものです。
UI 要素が隠れて操作不能に
このインターフェースのバグは、Google Home アプリで自動化のルーティンを新規作成または編集する際に発生します。具体的には、以下のような問題が確認されています。
- 画面上部のステータスバーの下に、閉じるための「×」ボタンや保存のチェックマークが隠れてしまう
- ページタイトルがスマートフォンのインカメラ部分と重なってしまい、見えなくなる
- 画面下部のナビゲーションバーと「アクションを削除」ボタンが重なり、タップできなくなる(3ボタンナビゲーション使用時)
- 「保存」ボタンも一部が隠れ、タップしづらい状態になる(3ボタンナビゲーション使用時)
- ジェスチャーナビゲーション利用時は、アクションをカスタマイズした後(例えば、照明の色を設定するなど)に、設定を完了させるためのチェックマークが押せない
筆者の Google Pixel 9 Pro でもこの問題を確認しており、実際の画面は次のようになっています。

原因はAndroid 16の「edge-to-edge」表示の必須化か
この問題が発生した要因として、アプリ開発者がアプリの表示を画面の上下端まで広げる「edge-to-edge」表示を無効にできなくなったという Android 16 の仕様変更にある可能性が指摘されています。
Google Home アプリがこの新しい仕様にまだ完全に対応しておらず、ボタンなどの UI 要素をシステムバー(ステータスバーやナビゲーションバー)と重ならないように適切に配置できていないことが、今回のバグの原因とみられています。
一時的な回避策と今後の対応
この問題は、現在 Google Home アプリのバージョン 3.34 を搭載した Pixel デバイスで発生しており、その他のデバイスではまだ確認されていません。
根本的な解決にはアプリのアップデートを待つ必要がありますが、いくつかの操作は一時的な回避策で対応できる場合があります。
- 画面を横向きにする: ジェスチャーナビゲーションを使用している場合、端末を横向き(ランドスケープ表示)にすると、隠れていたチェックマークがタップできることがあります。
- 「戻る」ジェスチャー/ボタンを使用する: システム標準の「戻る」操作を行うことで、前の画面に戻ることができます。
まとめ
今回は、Android 16 を搭載した Pixel デバイスで発生している Google Home アプリの表示バグについてお伝えしました。
Android の仕様変更に伴う一時的な問題と考えられますが、日常的にルーティン機能を利用しているユーザーにとっては不便な状況です。同様の問題に遭遇した方は、アプリのアップデートを待つか、ご紹介した回避策をお試しください。
出典: 9to5Google