GoogleはこれまでChromebookとAndroidデバイスを連携させるため、Phone Hub、Nearby Share、Smart Lockなどの機能の開発に取り組んできました。
そして今年の2月に新しい連携機能として、Phone Hub機能を利用してスマートフォンの画面をミラーリングができるようになるというウワサをお伝えしています。
今回、9to5GoogleがAndroid 12のベータ版で”Push”と呼ばれる新しいサービスを発見し、具体的な動作については不明ですが、この機能が将来的にスマートフォンの画面をChromebookにミラーリングできるようになると伝えています。
この”Push”は、最初のDeveloper Preview版から存在していたようですがこれまで使用はできなかったものの、9to5Googleはこれをアクティブにする方法を見つけたことで、機能の一部が明らかとなりました。
スマートフォンのマルチタスクのオーバービュー時に表示される「スクリーンショット」、「選択」、「共有」の右側に「プッシュ」という項目が追加されています。
ただ、この「プッシュ」はまだ機能しておらず、これだけでChromebookにミラーリングができるとは限りませんが、コードを掘り下げていくと家にいるときはスマートフォンのアプリをChromebookが直接使用できると書かれています。
<string name=”fast_pair_exo_customized_title”>Link to %1$s</string>
<string name=”fast_pair_exo_customized_description”>Use your phone’s apps directly on %1$s when you’re at home</string>
スマートフォンとChromebookの両方が同じネットワーク上に存在するときに機能するものと思われ、おそらく同じネットワーク上にある場合は”Push”ボタンを使用し、アプリをChromebookにミラーリングしてChromebookから直接コントロールできるようになる可能性があります。
また過去の情報では、スマートフォンからChromebookに通知がミラーリングされ、その通知をクリックorタップすることで、Chromebookからアプリのミラーリングを開始することもできると可能性も示されています。
現状ではまだ動作しているわけではないため推測になりますが、Appleが取り入れている「Handoff」に似た挙動になると思いますので、スマートフォンとの連携を重視しているユーザーにとっては便利な機能になるはずです。
なお”Push”アプリのパッケージ名から、当面この機能はPixelシリーズのスマートフォンを対象としているようで、他のAndroidスマートフォンでも使えるようになるのはしばらく先になるかもしれません。
Source: 9to5Google, Android Police