とくに日本国内で販売されているChromebookの多くは、eMMCと呼ばれる安価なストレージを登載していますが、手頃な価格ゆえに読み/書きの速度が遅めなことが欠点となっています。
Windows PCなどでも体感することが多いと思いますが、この読み書きの速度が遅いとデータの転送速度が遅くなったり、なにかアプリを開いて読み込む時間なども長く感じることになります。
そのため、SSDやNVMeストレージなど高速なストレージがあるわけですが、その分お値段も上がっていくため、とくにChromebookでは限られた機種にしか採用されていません。
しかし、今回発見されたコミットでは、AMDを搭載するChromebook「Zork」で、eMMCでもより高速な転送が可能になるHS400ESと言われるドライブがテストされており、今後AMDを搭載するモデルでは、eMMCであっても高速な読み書きが可能になるかもしれません。
このHS400ES eMMCに関して詳しい情報はわかっていませんが、Web上にある情報や参考元の情報によると、最大で400MB/sの読み込みと最大200MB/sの書き込みが可能となるようです。
この数値は、現在多くのChromebookに搭載されているeMMCストレージの速度から4倍近い速度となっていて、速度に関しては、大雑把にSSDは400MB/s~600MB/s、NVMeは3,000MB/s~5,000MB/sという感じになっています。
そのため、早くなるとは言えめちゃくちゃ高速になる…ということではありませんが、SSDに近づく速度を価格を抑えて導入できるとなれば、Chromebookらしさを失わずにより良い体験ができるようになると思います。
現時点では「Zork」でテストされていることがわかっただけですが、AMD固有の書かれているとおり、今後はAMD搭載のChromebookでHS400SE eMMCが有効になる可能性がありますので、これからの進化に期待したいところです。
参考 UPCOMING AMD CHROMEBOOKS WILL HAVE MUCH FASTER EMMC STORAGE SPEEDS