これまでに何度もSnapdragonを搭載するChromebookが開発されているという情報が登場しては消えてきた中で、ついにAcerがSnapdragon 7c搭載の「Chromebook Spin 513」を発表するに至りました。
ようやく登場した1台がAcerからでしたが、まだまだ未発表の機種があることはこれまでの開発情報のウワサによってわかっています。
そして今回は、未発表で開発中ボードのうち「Pompom」と呼ばれているモデルがDELLによって開発されているSnapdragon搭載Chromebookである可能性が示されました。
今年の6月になって開発されていることが明らかになったChromebook「Pompom」ですが、これはSnapdragonを搭載するChromebook「Trogdor」がベースとなっています。
これ以外にも、「pompom」には”arm64″、”qcom”、”SC7180″といった単語がコミットで登場しているため、QualcommのCPUであることは間違いないはずです。
そして別の派生である「Coachz」というモデルはタブレットタイプのChromebookである可能性が示されていますが、「Pompom」にはそのような情報は発見されず、コンバーチブルタイプである可能性が高いと思われます。
ここまでは過去の情報からわかることではありますが、今回新たに発見された情報は、「Pompom」の開発関係者の中にDELLの「Sarien」と「Drallion」の開発に携わった人物がいることがわかりました。
例えば過去に発表されたChromebookでも、開発中のコミットなどでは一つのメーカー製品にしか登場しない人物、ある特定のモデルにだけ関わっている人物、メールアドレスがメーカーのドメインだったりするパターンがあります。
そのため、今回の件も過去にDELL製のChromebook開発に携わっている人物が「Pompom」にも関わっているとなれば、DELLのChromebookである可能性は非常に高いと思います。
ちなみにDELLの「Sarien」と「Drallion」は、それぞれEnterprise向けにリリースされている「DELL Latitude Chromebook」シリーズのことなんですが、実はこれらも今回と同じパターンでDELL製であると開発途中で予想されていました。
しかし、そうは言うものの現時点では「pompom」本体のヒントになる情報は見つかりませんし、DELLの可能性が非常に高いとはいえ、どのようなモデルになるかは未知数です。
また、DELLはこれまでのエンタープライズ向けモデルにはLTEをサポートするChromebookも出してきているわけですが、その中でもあえてSnapdragonを搭載したモデルを出すということは、もしかして一般向けの展開もあるのかと少し期待してしまうところです。
どのような機種になるのか気になるところですので、今後も新しい情報が出てくればまとめていきます。
Source: Chrome Unboxed