Googleは先日、Chromebookの使用体験を改善するために、いくつかの新機能を含むChrome OSのアップデートを発表しています。
今回のアップデートはChrome OS 88となり、すでにサポート対象のChromebookに展開されはじめています。
今回登場する新機能の一つは、過去に何度かお伝えしているスクリーンセーバー機能で、ロック画面にGoogleフォトからお気に入りの写真を選択したり、Googleのアートギャラリーから画像を選択して表示することができます。
さらに現在の天気や再生中の音楽などの情報も見ることができます。
この機能をオンにするためには、”Chrome OSの設定”から”カスタマイズ”に登場した”スクリーンセーバー”という項目から操作することができます。
続いての新機能は、Googleの新しいWeb認証(WebAuthn)機能で設定されたPINや指紋認証を利用して、サポートされているWebサイトに安全にログインする機能です。
これによって、長いパスワードを入力することなくPINや指紋センサを利用してサイトにログインが可能になります。
またGoogleによれば、2段階認証が必要なサイトでもChromebookのPINまたは指紋を2つ目の要素として使用できるため、認証のためにスマホやセキュリティキーを取り出す必要がなくなると伝えています。
すでにWindowsやMacのデバイスに搭載されている指紋センサと同じような動きになるということなので、ようやく指紋センサ搭載機種のメリットを活かすことができるようになります。
WebAuthnをサポートするWebサイトは、Dropbox、Github、Oktaなどが含まれているようです。
Googleが公式で発表している主な追加点はこの2つですが、この他にも細かい変更点がいくつか存在しています。
わかっている項目をざっと挙げておきますと、
- 仮想デスクの速度と応答性が向上 → キーボードショートカットやジェスチャーを利用したときに別デスクへ素早く切り替えることが可能に
- ファイルアプリに新しく「カメラ」フォルダが追加 → 「マイファイル」下に追加されます
- 拡大鏡とChromeVoxの改善 → アクセシビリティ機能の改善
- オートコレクトとタッチパッドジェスチャーの改善 → スクロール方向の設定などが可能に
このようなものが含まれています。
もちろんコレ以外にも変更点がありますが、現状ではこういったユーザーの使用体験を改善するようなアップデートがChrome OS 88で行われたということです。
ちなみにフラグを有効化することでライトテーマや新しいスクリーンキャプチャー機能なども使用することができるようになっています。
全体的に大きなアップデートになっていますので、今後もChromebookの使い勝手が改善していくことに期待しています。