iPhoneやiPadなどのChromeブラウザでは実装されている「リーディングリスト」(後で読む)機能ですが、実はChromebookでもChrome OS 87からフラグとして用意されています。
そのため新しい機能ではありませんが、現状では未完成らしいデザインのままとなっていたものが、Chrome OS 89 Devチャンネルでは「リーディングリスト」のデザインや機能が改善されていることがわかりました。
ちなみにフラグを有効化する必要がありますが、OS 87のStableでも全てのChromebookで使うことができるため、興味のある方は今からでもお試しいただけます。
フラグを有効化にしてもChrome OS 87.0.4280.109 Stable(2021/01/06時点での最新)では未完成とひと目でわかるようなデザインになっています。
ご覧のとおり、とりあえず機能を載っけましたという印象が強いですね。
しかし、Chrome OS 89が動作するDevチャンネルでは、デザインがしっかりとしたものに変更され、ボタンやアイコンなども見やすくなっています。
Chrome OS 89では、「リーディングリスト」に保存された量によって表示領域が代わり、既読が付けばそのセクションが別に表示されるなど全体的にスッキリとしています。
ちなみにリーディングリストへの追加は、ブックマークアイコンもしくはブラウザタブを右クリックしてメニューから選ぶことで行うことができます。
私としては本文中でも右クリックメニューからも追加できるようになってくれると嬉しいのですが。
現在の「リーディングリスト」の機能は一つのブラウザ内で完結するものとなっていますが、発見されたコメントによれば、いずれはリーディングリストに保存された内容をChromeブラウザを介してデバイス間で同期できるようになります。
Set up cross device sync for Read Later.
This change is behind the kReadLater flag and allows read later items to
Chromium bugs
sync cross device. This also adds a ‘Reading List’ option to
chrome://settings/syncSetup/advanced on Desktop when the flag is
enabled.
もしこの機能が正式に実装されれば、ChromeブラウザをサポートするOSであればどのデバイスでも、Googleアカウントログインしているデバイス間でリーディングリストを同期できるはずです。
ただ、この情報でもはっきりしていないのは、後で読むことにした内容をオフラインでも読むことができるかどうかです。
個人的にはこの点はあまり重要視していませんが、オフラインで読みたいから「後で読む」ためのアプリを導入している方もいると思いますので、機能としては実装してもらいたいですね。
Chromebookであれば、わざわざAndroidアプリを入れたりPWAを導入しなくてもChromeブラウザだけで完結できれば手間などもなくなるので、オフライン機能がなくても価値はありそうです。
同期を含む実装のタイミングはわかりませんが、すでにStableでフラグ化されていることを考えればChrome OS 89で使えるようになることを期待しています。
Source: About Chromebooks