先日、Chromebookがクリエイティブ向け機能を拡充するという記事を書きましたが、同時にChrome OS 87へとアップデートされたことで、これまでフラグに隠れていた機能が正式にSableで使うことができるようになりました。
今回の主なポイントとしては、タブ検索とBluetoothデバイスのバッテリー残量表示、壁紙の追加となりまして、あとは細かい挙動の変更となります。
タブ検索機能
まずタブ検索についてですが、この機能はユーザーが開いているブラウザウィンドウ全体で開いているタブを探すことができる機能です。
私も含めですが、大量のタブを一度に開いていることが多いユーザーにとっては、どこに目的のタブがあるかを探すのが非常に楽になります。
タブ検索は非常に簡単で、ブラウザ右上にあるドロップダウンメニューをクリックするだけでOKです。
全てのChromeブラウザウィンドウから行えますし、別ウィンドウで表示させていても検索できるため、例えば外部ディスプレイも使ってタブを散らしていても、わざわざ目線を動かして探すことなく一つを見ながら探すことができるメリットがあります。
Bluetoothデバイスの電池残量表示
こちらはすでに紹介したことのある機能ですが、設定画面内にあるBluetoothの項目やクイック設定に接続しているBluetoothデバイスのバッテリー残量が表示されるようになりました。
バッテリー残量が表示されるようになったことでBluetoothデバイスの管理がしやすくなるわけですが、画像を見て頂くとわかるとおりで残量表示されるものとされないものが存在します。
この点はフラグ化されていたときから変わらないため、デバイスとの相性によるものや機能的な制限で仕方がないところなんだと思います。
ちなみに複数のデバイスが接続されているときには、クイック設定ではバッテリー残量は表示されず、接続されているデバイスの数だけが表示されます。
壁紙の追加と細かい調整
こちらも事前にリークされていたので目新しさはありませんが、Chromebookで使える初期設定の壁紙が36個追加されています。
アーティスティックなデザインの壁紙が中心で、Canvasで作成したとわざわざ書かれているくらいなので、Chromebookのクリエイティブ向け機能がアップデートされていることを強調する狙いもあるわけですね。
大まかに目に見える変更点はこれくらいですが、その他にもいくつか細かい調整が含まれています。
- Googleドライブへの保存が可能になり、ファイル名の変更と保存するフォルダを選択できるようになりました。(今まではダウンロードに直行だったため)
- Chrome OSデバイスがスイッチアクセシビリティデバイスをサポート
- 多言語ユーザー向けに言語設定をアップデート
- Alt + Tab で表示されるウィンドウ切り替え機能がマウス、タッチスクリーン、スタイラスでの入力をサポート
- 仮想デスクトップとランチャーのアプリフォルダの名前を変更する際に見やすくなってます
この中ではとくにGoogleドライブへの保存方法がアップデートされたことで、これまで何かをダウンロードする際には、名前を変更できずローカルのダウンロードフォルダに一直線でが基本でしたが、ドライブ内を選択してフォルダも選べるようになったことで、多少の手間が省けるようになったと思います。
ということで、Googleによれば今後数日をかけてChrome OSのアップデートが行われますので、お手持ちの機種に届いた際はチェックしてみてください。