今年1月中頃のOSアップデートで、「Pixelbook」をはじめとするいくつかの新しいモデルでLinuxのGPUアクセラレーション機能を使用することができるようになっていますが、まだDev Channelでの利用にとどまっています。
しかし今回出てきた話によると、より簡単にGPUアクセラレーション機能を使えるよう、開発を進め、バグなどを解決した上でChrome OS 76でのリリースを目指しているそうです。
おそらくCrostiniを利用できるChromebook、Chromeboxであればほぼ全てでGPUアクセラレーションを使えるようになるはずですし、その有効無効もChrome Flagsを通して簡単に設定できるようになります。
そもそも、現時点ではCrostiniではGPUアクセラレーション機能が有効でないため、いくつかのLinuxアプリを始めゲームなどがうまく機能しないことが少なくありません。
この機能がChromebookで実装され、簡単に設定できるようになれば、例えばLinuxの高フレームレートのゲームやAndroid studioのAndroidエミュレータがうまく機能しないことがありますが、そういった動作的な問題が解決されるとしています。
この辺は開発されている方にとって重要なポイントだと思いますし、LinuxのSteamなどゲームをうまく動かせるようになるのであれば、Chromebookでゲームもやりたいと思うユーザーにもメリットになると思います。
まあ一般向けというかゲームならGoogleが発表している「Stadia」が今後リリースされるわけですので、今回はどちらかというと開発者向けのアップデートと言えるかもしれませんね。
ひとまず、現時点ではOS 76 Stableを8月にリリースすることを目指しているようので、先日紹介している「Googleが2019年から発売されるChromebookはすべてLinuxアプリ対応になると発表」のことも考えると、今後はChromebookでもAndroidアプリだけでなくLinuxアプリを違和感なくシームレスに使えるようになっていきそうです。
参考Chrome OS 76 will make it easier to enable GPU acceleration for Linux on Chromebooks