ついにASUSから日本国内文教向けに「Chromebook C214」と「Chromebook C204」、タブレットデバイスの「Chromebook Tablet CT100」をリリースしました!
ASUSがCES直前に発表した4モデルのうち3モデルが国内で販売となると、なかなか頑張ってくれたようですね。
もちろん、ASUSオンラインストアにも登場していますので、一般ユーザーでも購入が可能となっています!
なお発売日ですが、「CT100」、「C204」、「C214(スタイラス対応モデルBW0028)」が6月7日発売、「C214(スタイラス非対応モデルBU0029)」が7月下旬となっています。
すでに発表時にある程度のスペックはまとめてありますが、今回は国内向けで詳細も明らかになりましたので、各機種のスペックを改めてまとめておきます。
「CT100」のスペック
すでに海外で販売開始となっていて、国内でも輸入して使っているユーザーさんがレビューをいくつか挙げていますので、ここではさくっと紹介。
ASUS Chromebook Tablet CT100 | |
ディスプレイ | 9.7インチ IPS 2,048×1,536 |
CPU | Rockchip RK3399 / OP1 2.0GHz(6core) |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
外部ストレージ | microSD |
カメラ | イン 1.9M アウト 5MP |
ポート | USB-C(3.1/Gen1) ×1 |
バッテリー | 約10時間 |
その他 | MIL-STD 810G準拠 専用スタイラス付属 |
サイズ | 縦238.8 × 幅172.2 × 厚み9.9 mm |
重さ | 510g |
価格 | 44,800円 |
基本的なスペックは、国内でも販売されている「Acer Chromebook Tab 10」とまったく同じものとなっています。
しかし「ASUS CTT100」は、米国軍規格のMIL-STD 810Gに準拠しているため、衝撃やある程度の高さからの落下など各テストをクリアした堅牢性を重視した造りになってます。
キーボード操作に習熟する前の初等教育などで使用することを考えているため、ある程度は丈夫じゃないと心配になりますので、これは良い改善点だと思います。
また価格については、税抜きで44,800円となっていますので税込みで考えても、先行して国内販売している「Acer Chromebook Tab 10」より安価に購入できるというのも強みだと思います。
予想していたよりもお手頃価格になっていますし、MIL-STD準拠の堅牢性を備えていることを考えると、文教だけでなく一般ユーザーや法人向けとしても十分活用の機会がありそうなChromebookタブレットだと思います。
機能面と価格を考えても、現状ではChrome OSのタブレット端末を国内で買うならAcerよりもASUSの「CT100」の方がおすすめできそうです。
ちなみに自動更新ポリシーは2023年8月となっています。あと4年は安心して戦えます。
「C214」のスペック
こちらも海外では先行して登場していますが、タブレットにもなるコンバーチブルタイプのChromebookで、もちろんタッチ操作にも対応していますし、アウトカメラとインカメラを備えているのも特長です。
なお「Chromebook C214」には、スタイラス(EMR)ペンに対応するモデルと非対応のモデルがありますが、基本的な構成は同じになっています。
Chromebook C214 スタイラス対応 | Chromebook C214 スタイラス非対応 | |
ディスプレイ | 11.6インチ 1,366×1,080 グレア | 11.6インチ 1,366×1,080 アンチグレア |
CPU | Celeron N4000 | |
RAM | 4GB | |
内部ストレージ | 32GB | |
外部ストレージ | microSD | |
カメラ | 1MPインカメラ 5MPアウトカメラ | |
ポート | USB-C(3.1/Gen1) ×2 USB-A(3.0) ×1 | |
バッテリー | 最大12時間 | |
その他 | MIL-STD 810G 準拠 | |
サイズ | 幅299×奥行199×厚み20.1mm | |
重さ | 1.29kg | 1.2kg |
価格 | 58,800円 | 48,800円 |
スペックについてはこんな感じになっています。
11インチのコンバーチブルタイプChromebookとしてはスタンダードなスペックになっていますが、MIL-STD 810Gに準拠したモデルとしては、1.2kg台なので比較的軽量だと思います。
堅牢性はもちろん、ラバーバンパーで持ちやすさを考えていたり、防滴キーボードなども採用していますので、小さいお子さんにも扱いやすくなっています。
また、スタイラスペンへの対応、非対応の両モデルが存在していますが、対応モデルはスタイラスペンを本体へ格納できるという利点があります。
別途でスタイラス付属だと持ち運びに面倒ですし、無くしたりする心配が減るのは嬉しいところですね。
この他、教育現場では必須とも言えるアウトカメラを搭載しています。
タブレットモードにするとアウトカメラになり、縦に持っても使いやすいように備わっていますので、教育機関向けにしっかりと作ってきたという印象ですね。
もちろん一般的にもパソコンにアウトカメラがあると便利なシーンは多いので、法人などでも良さそうです。
個人的にはスタイラスペンを収納できるというのがポイントな気がしますので、クラムシェルのChromebookとしてメインで使いつつ、タブレットとスタイラスペンも併せて使いたいというユーザーにはなかなか良い選択肢だと思います。
価格についてですが、スタイラスペン対応モデル(BW0028)が58,800円、非対応モデル(BU0029)で48,800円となっています。
ちなみに同じようにペンを本体収納できる「Lenovo 500e Chromebook」などがあるわけですが、個人向けであれば公式ストアやショップで購入できるASUSの方が入手性に優れていますので、ワタシ的には「C214」に軍配が上がるかな…。「C214」の方がわずかに軽く、スペックにもほぼ差はないですし。
なお「C214」の自動更新ポリシーは2025年6月までですので、6年は安心して使えそうです。
このモデルについては、実機レビューをしていますので、そちらもぜひご覧ください。
「C204」のスペック
こちらも「C214」とスペック的には同じですが、タブレットにはならないクラムシェルタイプのChromebookとなっています。
スペックはほぼ共通な感じです。海外ではN4100搭載モデルなどもありますが、ChromebookであればN4000相当でも十分な動作感を得られると思います。
Chromebook C204 | |
ディスプレイ | 11.6インチ 1,366 × 1,080 タッチスクリーン |
CPU | Celeron N4000 |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSD |
ポート | USB-C(3.1/Gen1) ×2 USB-A(3.0) ×2 |
バッテリー | 最大10時間 |
その他 | MIL-STD 810G準拠 |
サイズ | 縦238.8 × 幅172.2 × 厚み19.5 mm |
重さ | 1.18kg |
価格 | 42,800円 |
こんな感じですね。
11インチとしてはスタンダードな位置づけとなるChromebookではありますが、「C214」と同様に文教向けということもあってMIL-STD 810Gに準拠した堅牢性がウリとなっています。
ただし、タブレットモードにならずアウトカメラが搭載されていない点も「C214」との違いになります。
タブレットモードにはなりませんが、タッチ操作には対応していますし、180度開くヒンジでフラットまでは開きますので、人に見せたりするときには覗き込んでもらわずとも見せれます。
こういった機能面が抑えられているため、価格は42,800円(税抜)となっていてかなりお手頃感はあります。あと地味にUSB-Aもポート2つあるんですよね。
11インチで軽量コンパクト、MIL-STD準拠の堅牢性、低価格なChromebookが欲しいなら、「C204」は間違いなく選択肢に入ると思います。
また、価格設定的には14インチの「C423」と同じですが、あちらは14インチでフルHDディスプレイですが、その分サイズと重さがあり、MIL-STDには対応していません。
使うシーンによって選ぶことになると思いますが、イメージで言えば「C423」の方がある程度パソコンの取扱に慣れている学生や大人に向けた印象ですが、「C214」は軽めでコンパクト、筐体の丈夫さなどを考えると低年齢層や子供向け、やっぱり文教向けらしい構成になっています。
もちろん、コンパクトで丈夫なクラムシェルChromebookが欲しい人にも合っていますので、「C214」とは、価格とタブレットモード、スタイラスの利用があるかどうかで判断することになりそうです。
「C204」の自動更新ポリシーも、2025年6月までとなっています。
まとめ
ということで、今回登場した3モデルについてはこんな感じです。
Chromebookとしては2019年のスタンダードとなりそうな性能で、かつMIL-STD810G準拠という堅牢性と国内にしては価格を抑えていることから、ASUSは日本の文教・Chromebook市場でかなり力を入れていることがわかります。
タブレット「CT100」については、すでに出ている「Acer Tab 10」を意識(ベースは同じですが)した作りになっていて、問題視されていた剛性の面を改善しつつも価格を抑えていますので、個人的にはこれからChromebookタブレットを購入するのであれば、ASUSの「CT100」をおすすめですね。
「C214」と「C204」は、いずれもMIL-STD準拠の11インチChromebookとしては比較的軽量な部類に入りますし、いずれもアウトカメラを搭載してタブレットにもなりますし、こと「C214」のスタイラス対応モデルはペンを本体に収納できるという便利さを兼ね備えています。
「C204」については、変形機構等はありませんが、価格が4万円台前半におさまるので、より購入しやすいモデルであることがポイントになると思います。
やっぱり個人的に「C214」と「C204」のメリットは、ChromebookとしてはスタンダードなスペックでMIL-STDに対応しつつ、1.2kg台と比較的軽量であることだと思います。
大人であればさほど気になる違いではないかもしれませんが、子供に使わせるのであれば、できるだけ軽くてコンパクトで扱いやすく、さらに丈夫なモノの方が安心で良いですからね。
いずれにしても、立ち位置がそれぞれ異なる感じのモデルになっていますので、目的や用途に合わせて選ぶことができるのは良いことだと思います。
何より一般ユーザーとしても、ASUSの場合は公式オンラインストアやAkasakaの実店舗でも可能になっているので入手性に優れていますし、店舗で実物に触れるというのも大きな利点ですよね。
こういったところを考えると、文教・法人向けはもちろんですが、一般向けとしてはASUSのChromebook選ぶ方がより身近な感じで良いんじゃないかと思います。
ということで、興味のある方はぜひASUSの公式オンラインストアをチェックしてみてください。
- ASUS Chromebook Tablet CT100
- ASUS Chromebook C214 スタイラス対応モデル(BW0028)
- ASUS Chromebook C214 スタイラス非対応モデル(BU0029)
- ASUS Chromebook C204(BU0030)
なお冒頭にもお伝えしましたが、「Chromebook C214MA(BW0028)」については実機レビューをしていますので、ぜひそちらもご覧くださいませ。