Google は 2026 年 6 月 17 日(現地時間)、Pixel 向けにリリースした Android 17 安定版において「Android Switch」を全面的に刷新し、iPhone から Android への乗り換え時に転送できるデータの種類を大幅に拡大したことを発表しました。
同日より Android 17 安定版を搭載した Pixel 6 以降のデバイスへの展開が始まっており、今後数週間から数か月かけて Pixel 以外の Android デバイスにも拡大される予定です。
アプリ不要でワイヤレス優先の新しい移行プロセス
今回の変更は、Google の初期設定・乗り換え担当プロダクトリードである Paul Dunlop 氏が Threads で発表したもので、Google と Apple がデータ移行プロセスの改善に向けて協力した結果、実装されたものです。


新しい Android Switch では、Android と iOS の双方に移行機能が OS レベルで組み込まれたことで、これまで必要だった別途アプリのダウンロードや複雑な権限設定が不要になりました。
また、データ転送がワイヤレス優先となり、有線接続も引き続きサポートされているものの、多くのユーザーにとっては Wi-Fi 経由での転送がより手軽な選択肢となります。
新たに転送できるデータの種類
今回の刷新で新たに移行できるようになったデータの種類は次のとおりです。
- パスワード・パスキー・Wi-Fi 認証情報 : iCloud キーチェーンに保存されていた資格情報
- アラーム : 設定済みのアラームが Android に引き継がれる
- ホーム画面のレイアウト・壁紙・アプリ配置 : 画面構成をほぼそのまま再現
- ユーザー補助機能の設定 : 主要な設定が自動的に移行される
- 通話履歴、カレンダーの添付ファイル、ファイル・フォルダ
- Apple メモの添付ファイルとラベル
- 暗号化された RCS メッセージ
- eSIM : 一部のキャリアに対応(非対応キャリアは順次拡大予定)
すでに転送できていたデータについても改善が加えられており、SMS、MMS、RCS、iMessage の会話やグループチャットが、リアクション・スタンプ・スレッド構造を含めた状態で移行できるようになっています。
Google アカウントも初回セットアップ時に iPhone から自動で移行されるため、別途ログイン操作を行う必要はありません。
開発者向けのクロスプラットフォーム移行 API
Google と Apple は、アプリのデータをプラットフォーム間で移行するための新しい API も共同で開発しました。
これまでは iPhone から Android への乗り換え時にアプリが再インストールされるだけで、アプリ内のデータは引き継がれませんでしたが、この API を開発者が実装することで、アプリ内データそのものを転送できるようになります。
展開状況と対象デバイス
現時点での展開対象は Android 17 が動作する Pixel 6 以降のデバイスです。Google Pixel 以外の Android デバイスへの提供については、今後数か月以内が予定されていますが、具体的なスケジュールは明らかにされていません。
なお、現時点では Google から iPhone 側で必要な iOS のバージョンについての言及はありません。







