Google は 2026 年 5 月 20 日(現地時間)、Google I/O 2026 において、Google ウォレットの新しいデザインが Android の全ユーザーに提供されたことを発表しました。
また、デジタルレシートの受け取りや搭乗券の自動発行、決済をスマートフォンで承認する Google Pay の新機能など、今後展開予定の複数のアップデートも明らかにしています。
記事執筆時点で、筆者の Pixel 10 Pro で Google ウォレットの新デザインの展開を確認できました。
新しいデザインについて
新しい Google ウォレットのホーム画面は、従来の右下に固定された大きな [ + ] ボタンが、中央寄りの分割ボタンに変わっています。




左側の [さらに表示] をタップすると、検索機能付きの取引履歴とポイントカードとその他のパスが表示されるページに移動します。右側の [ + ] アイコンをタップすると、これまでと同じ「ウォレットに追加」画面に移動できます。
このデザイン刷新は 5 月 11 日から段階的な展開が始まっていましたが、Google I/O 2026 をもって Android 全ユーザーへの提供が完了したことが正式に確認されました。
搭乗券と旅行機能の強化
Google I/O のデベロッパーセッションでは、旅行に関連した機能のアップデートも紹介されました。
搭乗券の自動追加
「Auto-linked Passes」は、チェックイン後に搭乗券を自動的にウォレットへ追加する機能です。
オンラインチェックイン・モバイルチェックイン・空港でのチェックインのいずれにも対応しており、ブラジルの航空会社がすでに導入しています。


将来的には、手荷物タグや空港内のオファー、ロイヤルティカードに紐づく特典なども自動で追加される予定です。
また、Google はフライト情報やイベント情報のライブアップデート機能についても言及しました。


マイレージプログラムへの登録
ウォレット内の搭乗券から、航空会社のマイレージプログラムへ直接参加を申し込める機能も追加されます。
航空会社のウェブサイトやアプリを別途開くことなく、フライト情報を確認している流れのまま登録できるようになります。


Nearby Passes の改善
「Nearby Passes」は、近くの店舗に対応するロイヤルティカードやクーポンを通知する機能です。
これまでは加盟店が最大 10 件の店舗を手動で登録する必要がありましたが、今後は Google マップを使って店舗の位置情報を自動的に取得・判定するよう変わります。
対応は加盟店次第ですが、より正確なタイミングで通知が届くようになります。


ショッピングとロイヤルティ登録の新機能
実店舗での決済後や購入後に関わる機能も、今回まとめて発表されました。
コンタクトレス・ロイヤルティ登録
実店舗で Google Pay による決済を行った後、そのお店のポイントプログラムへの参加を促す通知が届く機能が追加されます。
まだ会員登録をしていない場合に表示される仕組みで、その場でそのまま登録手続きができます。
デジタルレシート
今後リリース予定の API を通じて、購入レシートを Google ウォレットに直接取り込めるようになります。
店側の対応が必要ですが、購入情報や領収書がアプリ内に自動で表示されるため、返品対応や注文確認がしやすくなります。
Google Pay:デスクトップ購入をスマートフォンで承認
デスクトップからオンラインで購入するときに、スマートフォンで認証を完了できる「Cross-device Payment Verification」が発表されました。
従来の SMS 認証コードや別サービスへのリダイレクトに代わり、デスクトップ画面に表示されるプッシュ通知または QR コードをスマートフォンで読み取り、生体認証(顔認証・指紋認証)または PIN で支払いを承認します。


EU や英国で義務づけられている「Strong Customer Authentication (SCA)」といった多要素認証の要件にも対応しています。
Chrome 自動入力の拡張
Google ウォレットに保存したパスポートや運転免許証、予約確認書、ロイヤルティカード、搭乗券などの情報を、デスクトップおよび iOS のフォームに自動入力できるようになります。
Android 向けにはすでに 2025 年 12 月に展開済みで、Chrome の設定から「高精度の自動入力」を有効にすると利用できます。
まとめ
今回の Google ウォレットのアップデートは、旅行や決済、ショッピングなどの幅広いカテゴリで改善が進められています。
Google ウォレットアプリの新デザインはすでに全 Android ユーザーへの展開が完了しており、アプリを開くと新しいホーム画面を確認できます。
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