Google が 2026 年 8 月から Android に導入を予定している、未検証アプリ(サイドロード)のインストール制限「高度なフロー(advanced flow)」について、設定状態を新しいデバイスへ引き継げることが明らかになりました。
この「高度なフロー」では、セキュリティ確保のために 24 時間の待機期間が必要とされていますが、一度有効化してしまえば機種変更後のセットアップで設定を転送できるため、新しいデバイスのたびに待機する必要はなくなります。
新しいデバイスへの設定引き継ぎに対応
Android デベロッパー公式が公開した FAQ 動画によると、現在のデバイスで高度なフローを有効にしている場合、新しい Android デバイスのセットアップ中にその設定を移行できるとしています。
これにより、「高度なフロー」で一度 24 時間待機した場合、新しいデバイスに移行しても再度の待機は不要となります。つまり、機種変更のたびに 24 時間待たされることなく、継続して未検証アプリのインストールが可能になります。
サイドロードを日常的に利用するユーザーにとって、デバイスを買い換えるたびに 24 時間待たされることは大きな懸念点でしたが、この仕様により「最初の一度だけ」の手間で済むことになります。
ただし、デバイスの初期化やカスタム ROM のフラッシュ後に設定が維持されるかについては、現時点では言及されていません。
銀行アプリとの共存と ADB への影響
今回の FAQ では、実用面での詳細な仕様もいくつか補足されています。
開発者向けオプションの無効化が可能
高度なフローを完了した後は、システム設定の「開発者向けオプション」をオフに戻しても、サイドロードの権限は維持されます。これにより、開発者モードが有効だと動作しない一部の銀行アプリやセキュリティに厳しいアプリとも共存が可能です。
ADB 経由のインストール
PC から ADB コマンドを使用してアプリをインストールする場合、24 時間の待機時間は適用されません。ただし、ADB コマンドを使ってデバイス側の待機時間をスキップさせることはできない仕様です。
OS レベルでの変更
この設定は Android OS レベルで処理されるため、インストールされたアプリ側から「高度なフローが有効かどうか」を検知されることはありません。
アップデートの継続
未検証アプリのアップデートを続けるには、高度なフローを有効に保つ必要があります。
まとめ
Google が導入する新しい制限は、一見するとサイドロードの利便性を損なうように見えますが、今回の詳細発表により、実際には「一度限りの設定」で済むことが分かりました。
機種変更時の引き継ぎに対応し、かつ開発者モードを常用する必要もないため、セキュリティを向上させつつ利便性にも配慮した、バランスの良い落とし所といえそうです。
とはいえ、パワーユーザーであれば ADB コマンド経由でアプリをインストールしたほうが早いですね。


