Android の「高度な保護機能」で Chrome の WebGPU を制限するオプションが追加へ。セキュリティをさらに強化

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Google Pixel で表示した Android 16 の「高度な保護機能」の設定画面の画像
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Android 16 では、ワンタップで Android のセキュリティ機能をすべて有効にする「高度な保護機能」が導入されていますが、Google はさらに、ユーザーが機能を有効にしたときに Chrome の WebGPU API を無効にするオプションの準備を進めていることが確認されました。

これは Android Authority による Google Play 開発者サービス(v26.10.31)の APK 解析で明らかになったもので、設定画面に「Turn off WebGPU to help protect against security threats(セキュリティの脅威から保護するために WebGPU をオフにする)」という項目が追加されていることが判明しています。

目次

WebGPU の役割とセキュリティ上の懸念

WebGPU は、デバイスの GPU を活用してブラウザ上の 3D グラフィックス描画や複雑な計算処理を高速化する API です。Android 版 Chrome(バージョン 121 以降)でも、条件を満たすデバイスにおいてデフォルトで有効化されています。

しかし、ブラウザの処理能力を向上させる一方で、WebGPU はリモートコード実行などの脆弱性に悪用されるリスクも指摘されています。今回の新設定は、高度な保護機能を有効にした際、これらの脅威を未然に防ぐ目的で WebGPU へのアクセスを制限するものです。

Android 16 で先行して確認されているアクセシビリティ API の制限と同様に、サイバー攻撃の標的になりやすい高リスクユーザーに対する保護をさらに一歩進める内容となっています。

パフォーマンス低下とのトレードオフ

WebGPU を無効化した場合、ブラウザ上で動作する 3D コンテンツや、ウェブベースの AI ツールなどのパフォーマンスが低下する可能性があります。

セキュリティの向上を優先する分、ブラウザの計算能力が制限されるため、利便性と安全性のトレードオフを伴う設定と言えます。

とはいえ、極端な性能の低下は見られないと考えられますので、セキュリティを優先するユーザーにとっては許容できるものと考えられます。

まとめ

現時点での実装は Android 環境でのテスト段階ですが、ブラウザの基幹部分に関わる仕様変更です。

今回の設定項目は、Google Play 開発者サービス内で実際に有効化できる状態まで開発が進んでおり、近い将来のアップデートで正式に提供される可能性が高いと考えられます。

一方で、ChromeOS への展開や、Google Workspace のポリシーとして一括制御できる機能が今後追加されるかについても注目されます。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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