Google は 2026 年 3 月 2 日(現地時間)、Google Home アプリおよびスマートホームに対するアップデートの展開を開始しました。
今回のアップデートでは、Gemini for Home による音声操作の精度向上と誤動作の修正が行われたほか、新しい自動化条件の追加、Nest x Yale Lock の完全なアプリ統合などが含まれています。
記事執筆時点では、筆者の Google Home アプリでは Pixel Tablet の自動化条件の追加を確認することができました。
Gemini for Home の音声操作がより自然で正確に
海外では早期アクセスとして提供されている Gemini for Home の音声アシスタントにおいて、デバイスの認識精度やレスポンスの信頼性が大きく向上しました。
これまでスマートホームを音声で操作する際、意図しない部屋のデバイスが反応してしまうことがありましたが、デバイス指定の精度が改善されました。
例えば「キッチンを消して」と指示した場合、スマートプラグなどではなく照明のみがオフになるよう最適化されています。また「すべての照明を消して」という指示も、複数の家を登録している場合は「現在の家」のみに適用されるようになり、誤操作のストレスが軽減されています。
さらに、デバイスの名前そのものに「ライト」などの単語が含まれていなくても、メーカーのメタデータを参照して照明器具として正しく認識する仕組みも導入されました。これにより、独自のデバイス名をつけていても自然な言葉でコントロールが可能です。
このほか、以下のような日常的な使い勝手の改善も含まれています。
- 音声認識の途切れを軽減: ユーザーが話し終わる前に Gemini が音声を打ち切ってしまう問題を大幅に削減。
- コンテキストの厳格化: 天気やニュースを尋ねた際、Google Home アプリに登録されている自宅の住所を厳格に参照して回答。
- 機能の信頼性向上: メモ、リマインダー、タイマー、アラームなどの日常的なコマンドや、ユーザーが作成したルーティンの呼び出し精度が改善。
- Live Search(有料機能): Google Home Premium Advanced プランのユーザーは、過去の録画だけでなく、Nest Cam を通じて「現在の家の状態」について Gemini に質問できるようになりました。
全体的に、より最新の Gemini モデルへアップグレードされたことで、情報検索の質や新曲の再生精度も向上しており、よりスムーズな会話のやり取りが期待できます。
新しい自動化のトリガーと条件
Google Home アプリの自動化エディタに、新しく 3 つの開始条件が追加されました。
- セキュリティシステムが作動したとき
- デバイスがコンセントに接続されたとき
- デバイスがドックに接続された、または接続されていないとき
このうちドック接続の判定は Pixel Tablet ユーザーには朗報で、「午後 9 時までに Pixel Tablet がドックに接続されていない場合に通知を送る」といった設定が可能になりました。


なお、これらの新しい条件は現時点ではアプリ内のエディタからのみ利用可能で、音声アシスタントからの作成には対応していません
Nest x Yale Lock が Google Home アプリ内で完全管理可能に
これまでパブリックプレビューとして提供されていた「Nest x Yale Lock」の拡張サポートが一般提供となり、順次展開が開始されます。
従来は基本的な施錠・解錠のみが可能でしたが、今回のアップデートにより、パスコードの管理(ゲスト用のスケジュール設定など)、アクティビティ履歴の確認、リアルタイム通知のカスタマイズ、自動ロックやプライバシーモードといった詳細設定の変更がすべてGoogle Homeアプリ内で完結するようになります。
なお、初期設定自体は引き続きNestアプリで行う必要がありますが、日々の管理がHomeアプリに統合されることで、他のスマートデバイスとの一元管理がしやすくなりました。
あわせて、Nest Wifi Pro 向けにも 2026 年 3 月のソフトウェアアップデートが展開されており、セキュリティや安定性、メッシュネットワークのパフォーマンスが向上しています。
まとめ
これらの新機能や改善は本日から順次展開されていますが、日本国内で「Gemini for Home」自体の展開はまだ始まっていないため、今回のアップデートによる精度向上が早く提供されることに期待です。
一方で、Pixel Tablet のドック接続判定を利用した新しい自動化機能など、その他の機能は順次利用可能となっています。


