この記事では、2026 年 2月 15 日から 21 日の 1 週間にあった、Google Workspace および関連サービスの主なアップデートをまとめています。
今週は、管理コンソールでの Gemini 利用状況の可視化や、スプレッドシートにおける高度なデータ予測、Gemini アプリでの楽曲生成など、管理者・ユーザー双方に向けた AI 機能の拡充が目立ちました。また、Windows デバイス管理や Google グループの権限設定など、実用的な管理機能のアップデートも行われています。
以下、各トピックの詳細について紹介します。
管理コンソール:Gemini の利用状況と閾値レポートが追加
Google 管理コンソールにおいて、Gemini の導入状況や利用メトリクスを確認できる新しいレポート機能がリリースされました。
このレポートにより、管理者は機能、アプリ、アクティブユーザーごとの利用データを詳細に把握できるようになります。組織内での AI 活用度を数値で確認できるため、Workspace サブスクリプションの適切な管理や、Gemini のさらなる導入・定着に向けた意思決定に大きく貢献します。
Windows デバイス:ローカル管理者権限の制御を改善
Google エンドポイント管理で管理されている Windows 10 および Windows 11 デバイスにおいて、管理者権限の設定が更新されました。
今回のアップデートにより、特定のユーザーを Google Workspace 経由で管理しながら、必要に応じてローカル管理者権限を柔軟に維持できるようになります。設定の簡素化と自由度の向上が図られており、企業のセキュリティポリシーに合わせたより緻密なデバイス運用が可能になります。
コネクテッド シート:BigQuery ML と TimesFM によるデータ予測
BigQuery コネクテッド シートにおいて、Google の最新モデル「TimesFM」と BigQuery ML(BQML)を活用したデータ予測機能が導入されました。
専門的なデータサイエンスの知識がなくても、Google スプレッドシート上で直接、高度な予測モデルを用いた分析を行えるようになります。ビジネスデータの傾向把握や将来予測がより身近になり、データに基づいた迅速な意思決定を強力にバックアップします。
Gemini アプリ:Lyria 3 によるカスタムサウンドトラック生成
Gemini アプリにおいて、Google の最新音楽生成モデル「Lyria 3」を搭載し、30 秒の楽曲を作成できる機能が追加されました。
テキストや画像によるプロンプト入力だけで、用途に合わせた独自の楽曲を即座に生成できます。プレゼンテーションのBGMや動画コンテンツの素材作成など、クリエイティブな作業の効率が飛躍的に向上しそうです。
その他のアップデート
今週は他にも、AI 活用や管理効率を高める改善がいくつか発表されています。
- Google Meet:「自動メモ生成」のユーザー制御と管理設定の拡充: 会議の主催者や参加者が「代わりにメモをとる(Take notes for me)」機能をより詳細に制御できるようになりました。また、一部の Gemini Alpha ユーザー向けには、管理コンソールから AI 議事録作成を事前設定できるオプションも導入されています。
- Google Classroom:AI によるフィードバック提案: 教師が課題に対してパーソナライズされた指導を効率的に行えるよう、AI がフィードバックの内容を提案する機能が追加されました。
- Google グループ:グループ詳細の編集権限を詳細化: 「誰がグループの詳細を変更できるか」という新しい権限が追加され、オーナーやマネージャーが特定のロールに対して、グループ名や説明の変更を許可できるようになりました。
まとめ
今週は、Gemini の利用統計レポートや Windows の管理改善といった、組織運用を支える「守り」の機能と、楽曲生成やデータ予測といった生産性を引き出す「攻め」の機能の両面で大きな進展がありました。
特に Gemini アプリでの楽曲生成やスプレッドシートの予測機能は、AI が単なる「テキストアシスタント」を超え、マルチメディアや高度な分析領域へと活用の幅を広げていることを象徴しています。
管理者の方は、新しく追加されたレポート機能を活用して、自組織での最適な AI 活用方法を改めて検討してみるのも良いかもしれません。


