Google は 2026 年 1 月 21 日、ロンドンで開催された教育技術カンファレンス BETT 2026 に合わせて、教育機関向けの Gemini および Google Classroom の大規模なアップデートを発表しました。
今回のアップデートは、教員の業務負担を軽減すること、そして生徒が自身の可能性を最大限に発揮できるツールの提供を目的としています。
教育向け Gemini の機能強化と新モデルの導入
Gemini における学習支援機能の強化の一環として、Gemini 上で SAT(米国の大学進学適性試験)の模擬試験が無料で受けられるようになります。
The Princeton Review などの大手教育企業による検証済みのコンテンツに基づき、オンデマンドで完全な模擬試験を実施できるため、学生にとっては学習の強力なサポーターとなります。ただし、日本のユーザーに直接関係するかは不明です。
また、今後数週間のうちに Gemini は Google Classroom 内の情報を文脈として理解し、課題の下書き作成や生徒の進捗状況の要約といったタスクをサポートできるようになります。

さらに、教育機関向けに提供される Gemini で最上位モデル「Gemini 3 Pro」が利用可能になるほか、「Gemini 3 Flash」や「Nano Banana Pro」なども利用可能になります。NotebookLM のコンテンツを Gemini の「ソース」として追加できる機能も実装されます。
学習管理システムである Moodle 向けの「Gemini LTI」も近日中にサポートされ、Moodle 内で Gemini や NotebookLM が直接利用可能になる予定です。
Google Classroom の刷新
Google Classroom のホーム画面が刷新され、これまでのクラス一覧形式から、ダッシュボード形式に変更されます。

管理者には生徒のエンゲージメント指標が、教員にはクラスのインサイトが、生徒には提出期限が迫っている課題が表示され、必要な情報に即座にアクセスできるようになります。
また、Google Classroom 内で直接、音声、動画、および画面の録画が可能になり、課題やアナウンス、フィードバックに添付できるようになります。
日本対応の学習基準タグ
日本の教育現場にとって重要なのが、「学習基準(Learning Standards)」への対応です。1EdTech および Common Good Learning Tools との提携により、課題に学習基準をタグ付けし、生徒の理解度を追跡できるようになります。

このパイロットプログラムには日本も含まれており、日本の学習指導要領などに準拠したタグ付けが可能になると見られます。これにより、データに基づいた指導計画の策定がより現実的なものとなります。
その他の機能
その他、教員主導の Gems や NotebookLM を生徒がどのように利用しているかについてのインサイト機能も追加される予定です。
これらは昨年リリースされた 30 以上の無料 AI ツールに加え、モバイルアプリ版 Classroom からの Gemini アクセスや、ファイルを即座にルーブリック(評価基準)に変換する機能、記述式課題へのフィードバック提案機能などのツールも拡充されます。
まとめ
今回の発表では、AI ツール単体での機能強化だけでなく、Google Classroom との連携が深まった点が大きなポイントです。
特に日本の「学習基準」への対応が含まれていることや、Classroom だけで画面録画などが完結するようになるのは、教育現場での実用性が非常に高いアップデートとなります。
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