Android 版 Chrome の「リーディングモード」刷新が展開開始。メニューから手動でいつでも起動可能に

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Google は Android 版 Chrome ブラウザにおいて、ウェブページの広告や不要な装飾を排除して本文だけを読みやすくする「リーディングモード」の大幅なデザイン刷新と機能改善を安定版で展開し始めました。

この機能は以前、開発者向けの Canary 版などでテストが行われていたものですが、Chrome 143 のアップデートに伴い、多くのユーザーで利用可能になりつつあります。

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メニューから「いつでも」起動可能に

これまでのリーディングモードは、Chrome が「このページは記事である」と自動判定した場合にのみ、アドレスバーの横に小さなアイコンが表示される仕組みでした。

しかし、この判定は完璧ではなく、ユーザーが「今はリーディングモードで読みたい」と思ってもアイコンが表示されず、利用できないケースが多々ありました。

今回のアップデートでは、この問題が根本的に解消されており、ブラウザ右上の 3 点メニューを開くと「リーディングモードを表示」というボタンが常に表示されるようになりました。

これにより、Chrome の自動判定に頼ることなく、ユーザーが任意のタイミングでリーディングモードで表示できるようになります。

なお、メニューに移動したことにより、アドレスバー横のショートカットアイコンは表示されなくなりましたが、リーディングモード中には表示され、タップすることで終了できます。

カスタマイズ項目の追加

また、今回のアップデートでは「リーディングモード」自体の Material 3 Expressive デザインへの刷新と、新しいカスタマイズ項目が追加されました。

「リーディングモード」でカスタマイズできる項目は以下のとおりです。

  • フォント: サンセリフ、セリフ、等幅から選択
  • テキストサイズ: 最大 250% まで拡大可能
  • 背景色: ライト、セピア、ダークなど

変更した内容はページを移動しても保持されるため、一度自分好みの読みやすい設定(例えばダークモードで文字大きめなど)にしておけば再設定の手間はなくなります。

まとめ

前回、Chrome Canary で「リーディングモード」の刷新が展開されたときにお伝えしましたが、現在は Android 版 Chrome 143 安定版で展開されています。

まだすべてのユーザーに展開されているわけではなく、一部のユーザーから段階的に展開されています。実際に筆者のデバイスでも差がありました。

もし、この機能が展開されていない場合でも chrome://flags/#reader-mode-improvements のフラグを有効にすることで、新しいリーディングモードを試すことができます。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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