Google は Pixel 9 シリーズを発売した際、標準カメラアプリの「パノラマモード」を大幅に刷新しましたが、この新しいパノラマ撮影機能が Pixel 8 シリーズにも展開され始めたことが報告されました。
これは Pixel カメラアプリの最新バージョン(v10.2)へのアップデートに含まれるもので、Pixel 8 ユーザーもより高度なパノラマ撮影が利用できるようになります。
UI の変更と使い勝手の改善
これまでのパノラマ撮影は、ガイド線に合わせてカメラを一定速度で動かすスタイルでしたが、新しいモードでは画面上に表示される「点(ドット)」と「円」に合わせて撮影位置を調整していく方式に変更されました。

また、画面中央には水準器(レベルインジケーター)が統合されており、撮影中に水平を維持しやすくなりました。撮影が進むにつれてファインダー上部に小さなプレビューが表示され、画像がどのように繋がっているかを確認しながら撮影を進められる点も改善点と言えます。
設定アイコン(画面左下)からは撮影方向の変更が可能で、左右だけでなく、スマートフォンを横向きにした場合の上下方向へのパノラマ撮影もサポートしています。
HDR+ と夜景モード対応で画質が向上
従来のパノラマモードは、動画撮影のように連続したデータをキャプチャして合成していましたが、新しいモードでは Pixel の強力な「HDR+ パイプライン」と写真処理パイプラインを使用して、静止画を繋ぎ合わせる(スティッチング)方式を採用しています。
これにより、単に画角が広いだけでなく、通常写真と同様のダイナミックレンジとディテールを持った高画質なパノラマ写真が生成されるようになりました。
さらに「夜景モード」との併用ができるようになり、光量の少ない夕暮れ時や夜景スポットでも、明るくノイズの少ないパノラマ撮影が可能になります。
まとめ
現時点では、この機能は Pixel カメラ v10.2 にアップデートされた Pixel 8 および Pixel 8 Pro で確認されています。
すでに同バージョンの展開は日本でも確認されており、Pixel 10 シリーズと Pixel 9 シリーズに続き、Pixel 8 シリーズでも利用可能になるため、Pixel 8 ユーザーはアプリのアップデートを確認してみてください。
出典: 9to5Google


