Google は 2025 年 12 月 22 日(現地時間)、 Google Home アプリに向けた最新のアップデートとして、Nest カメラにおける人物や動物の検出精度の向上を含む複数の改善を発表しました。
今回のアップデートは、Google の AI アルゴリズムの改良により、既存の Nest カメラや Doorbell を利用しているユーザーに対して、より正確な通知や履歴の確認ができるようになるものです。
顔認識と動物検知の精度向上
ライブラリに保存された顔画像を使用して人物を特定する「認識済みの人物」検出機能の検出アルゴリズムが改善されました。
これまで、ライブラリ内に低品質な画像(ブレている、顔の一部しか映っていないなど)が含まれていると、検出精度が低下するケースがありましたが、この影響を減らして、人物の特定がより正確に行われるようになります。
また、動物の検知機能もアップデートされ、以前まで遠くにいる動物(特に犬と猫)の区別が曖昧になる場合がありましたが、識別モデルの改良によって誤認が減少するとしています。
あわせて、薄暗い場所での動物識別処理も向上し、照明条件が悪い状況でも動物の色をより正確に認識できるようになりました。
AI による説明記述の改善
Gemini for Home を活用した AI 機能についても、フィードバックに基づいた改善が含まれます。
まず、「日々の要約(Home Brief)」などで生成される人物の説明文が強化され、これまでは、顔が見えないなど「認識済みの顔」として特定できなかった人物についての描写が曖昧なことがありましたが、今後は顔が見えなくても、その人物の行動や特徴をより正確に記述できるようになります。
さらに、長い動画クリップに対する AI の説明も、単に「動きがありました」や短い一言で終わるのではなく、重要なイベントが見落とされないよう、長時間の映像内での出来事を AI がより詳しく説明してくれるようになります。
まとめ
これらの変更は、本日から Google Home ユーザー向けに順次展開が開始されています。
記事執筆時点では、英語のリリースノートで変更点の記載はあるものの、日本語ではまだ反映されていません。そのため、日本のユーザーに展開されるまではしばらくかかる可能性があります。
なお、Nest デバイスにおける Gemini for Home の AI 機能を使うためには、Google Home Premium プランに加入する必要があります。しかし、日本では 2026 年初頭以降に提供予定となっています。


