Google は 2025 年 12 月 18 日(現地時間)、Google Workspace 向けの動画作成アプリ「Google Vids」において、AI アバター機能を生成するためのバックエンドモデルを最新の「Veo 3.1」にアップグレードしたことを発表しました。
Veo 3.1 でアバターの表現力が向上
Google Vids では、カメラに向かって話すことなく、テキスト入力だけでプレゼンターのような動画を作成できる「AI アバター」機能が提供されてきました。
今回のアップデートにより、このアバター生成の基盤モデルが Google の最新動画生成モデルである「Veo 3.1」へと切り替わります。
Google によれば、アバターの表情が豊かになり、発話内容に合わせたリップシンク(口の動き)が滑らかになるほか、フレームの安定性が向上することで、よりプロフェッショナルな見た目の動画を作成できるようになるとしています。
評価テストにおいては、他のプラットフォームのアバターと比較して、Veo 3.1 を搭載した Vids のアバターの方が 5 倍も好まれるという結果が出ています。
また、品質の向上だけでなく生成速度も高速化しており、ビジネスの現場で素早く動画コンテンツを作成したいユーザーにとっては嬉しい改善点です。
AI アバター機能は、トレーニングビデオや社内向けのお知らせ、あるいはカスタマーサポート向けの操作説明動画など、一貫したキャラクターで情報を伝えたいシーンでの活用が想定されています。

提供状況と対象プラン
この機能は、2025 年 12 月 18 日より 3 日以内に展開される予定です。管理者やユーザー向けの特別な設定はありません。
利用可能なプランは、次のとおりです。
- Google Workspace: Business (Starter, Standard, Plus), Enterprise (Starter, Standard, Plus), Essentials, Enterprise Essentials (Plus を含む)
- Education: Education Plus, Teaching and Learning add-on
- その他: Nonprofits, Google AI Pro / Ultra ユーザーなど
なお、Business Starter や Enterprise Starter などの一部のエディションについては、2026 年 5 月 31 日までの期間限定で Vids の生成 AI 機能へのアクセスが提供されています。
生成制限に関する注意点
アップデートに関連して、Workspace の顧客には少なくとも 30 日間、Veo 3.1 アバターを高い使用制限(生成回数などの上限緩和)で利用できるプロモーションアクセスが提供されます。
これにより、ユーザーは新機能を十分に試すことができますが、期間終了後はユーザーごとの使用制限が適用される予定です。制限の詳細は今後変更前に案内されます。


