Google が 12 月初めに配信した Pixel Drop(Android 16 QPR2)を適用した Pixel 10 シリーズで、ディスプレイがタッチ操作に全く反応しなくなるという問題が報告されています。
この問題は Reddit などで複数のユーザーから報告されており、Pixel 10 Pro XL の報告が目立つものの、Pro / 無印を含む他のモデルでも確認されています。
Pixel 10 シリーズで発生しているタッチ操作ができない問題
ユーザーの報告によれば、Pixel スマートフォンを静止状態で一定時間放置したあとに発生するとしています。
画面がオフの状態で再び操作しようとすると、ディスプレイがタッチに全く反応せず、まるでフリーズしたように見えるというものです。
ただし、実際にはシステム全体が固まっているわけではなく、以下の操作は正常に動作します。
- 電源ボタンによる画面のオン/オフ
- 電源ボタン 2 回押しによるカメラのクイック起動
このことから、問題は OS ではなく ディスプレイ側(タッチパネル)の動作不良 による可能性が高いとみられています。
静止状態でのみ発生しやすいという報告
この問題は、Pixel スマートフォンを机の上などに置いたままなど静止している状態で発生し、ポケットに入れて移動している場合は起こらないという報告があります。
外部から見える動作の違いはないものの、「動いている or 動いていない」という状態が内部処理に影響している可能性が指摘されています。
一時的な回避策
現時点では Google から公式の修正やコメントは公表されておらず、ユーザー側で行える対処は限定的です。報告されている一時的な回避策としては次のものがあります。
- デバイスを再起動する
- 数分間待つと復帰するケースがある
- 常に表示状態のディスプレイ(AOD)を完全にオフにすると改善したという報告もあり
この他にも「信頼できる場所」を使用した自動ロック解除を使用することも一つですが、外出先ではあまり効果がないため、回避策としては弱いようです。
まとめ
現時点では、Google から今回のタッチ操作に関する問題についての公式発表はありません。
筆者は Pixel 10 Pro を使用していますが、今回報告されているような問題は発生しておらず、どの程度のユーザーに影響しているかは不明です。
とはいえ、Pixel 10 シリーズは最新フラッグシップであり、タッチ操作ができなくなるという不具合は日常利用に大きく影響するため、今後のアップデートで早期の対応が期待されます。
また、Pixel 10 シリーズでは 12 月のアップデート以後、以下のような問題も報告されています。
- Pixel 10、12月アップデート後に「常に表示状態のディスプレイ」が点滅する問題が複数報告
- Google Pixel、12月のアップデート後に「片手モード」で通知パネルが開かない問題が一部ユーザーに発生
なお、一世代前の Pixel 9 Pro シリーズに関して、Google はディスプレイの不具合に対処する 3 年間の延長保証プログラムの提供を開始しています。


