Google は、詐欺目的の SMS やメッセージを見極めるための新しい機能を、Android の「かこって検索」と「Google レンズ」に追加しました。
近年増えている「支払い請求」や「偽サイト誘導」などの詐欺メッセージに対し、AI を使って内容を即座に確認できるのが特長です。
これらの機能はグローバルで提供されており、Android ユーザーだけでなく iPhone の Google アプリからも利用できます。
かこって検索とGoogle レンズに追加された詐欺判定機能とは
今回の新機能は、メッセージ内の文章を AI が解析し、詐欺の可能性があるかどうかを判断して、注意点や推奨される対応を案内するというものです。
Google は、銀行や宅配業者、行政をかたる詐欺 SMS が世界的に増えている点を指摘しており、ユーザーが自分で確認できる仕組みを強化しています。

かこって検索での使い方(Android)
Android では、画面上の気になる部分を指で囲んで調べられる「かこって検索」から直接この詐欺判定が利用できます。
- ホームボタンまたはナビゲーションバーを長押し
- 怪しいメッセージの文章を指で囲む
これだけで内容が解析され、AI とウェブ上の情報に基づいて危険性が判断されます。
Google レンズ(Android / iOS)からの利用方法
Google アプリに搭載されている Google レンズでも同じ機能が使え、iPhone でも利用可能です。
- メッセージのスクリーンショットを撮影
- Google アプリから Google レンズを開く
- スクリーンショットを選択
AI が文章を読み取り、詐欺の可能性や注意点、次に取るべき行動が提示されます。
判定が表示される条件
Google によると、この解析結果はシステムが十分な精度を期待できる場合にのみ表示されます。すべてのメッセージで必ず判定が得られるわけではありませんが、典型的な詐欺手口には広く対応しているようです。
まとめ
Google は Android の「かこって検索」と「Google レンズ」に、詐欺メッセージを見分けるための新しい AI 機能を追加しました。
文章を囲んだりスクリーンショットを読み込んだりするだけで、危険性を自動で評価し、注意点や次のステップを案内してくれます。Android だけでなく iPhone ユーザーも利用できるため、怪しいメッセージを受け取った際の確認手段として活用してみることをおすすめします。
なお、筆者も X や Telegram のメッセージで試したところ、日本語環境でも詐欺の可能性に関する概要とアドバイスが表示されました。このことから、すでに日本語でも機能が有効になっている可能性が高いと考えられます。
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出典: Google Blog


