Samsung は 2025 年 12 月 1 日(現地時間)、同社初の三つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」を正式に発表しました。
「Galaxy Z TriFold」は、10 月に韓国で開催された APEC 2025 で展示されましたが、詳細について明らかにされませんでした。
今回、その仕様を明らかにするとともに、韓国では 2025 年 12 月 12 日、米国でも 2026 年第 1 四半期に発売も予告しました。
Galaxy Z TriFold の主な特長と仕様
Samsung Galaxy Z TriFold は、カバーディスプレイが 6.5 インチ(2,520×1,080、16:9)を備えており、折りたたんだ状態では一般的なスマートフォンとして利用することができます。
3 つのパネルと 2 つのヒンジを使用しており、これを展開すると 10 インチディスプレイ(2,160 × 1,584)になります。

本体のサイズは、折りたたんだ状態で 159.2 × 75.0 × 12.9 mm、開いた状態で 159.2 × 214.1 × 3.9 mm となります。
三つ折りスマートフォンは本体が分厚くなりがちですが、Galaxy Z TriFold は折りたたんだ状態で 12.9mm、展開した状態で 3.9mm と一般的な折りたたみ式スマートフォンと同程度に収まっています。

重量は 309g と重めですが、バッテリー容量なども考慮すると、三つ折り端末としては標準的な範囲といえます。
本体の背面には、セラミックとガラス繊維を組み合わせた耐衝撃素材を採用し、ヒンジ部分はデュアルレール構造で耐久性を高めています。防塵・防水は IP48 に準拠しています。
パフォーマンス
Galaxy Z TriFold のプロセッサには Snapdragon 8 Elite for Galaxy、16GB RAM、512GB または 1TB のストレージを搭載します。
リアカメラには 200MP メインカメラと 12MP 超広角カメラ、10MP の 3 倍光学望遠カメラを採用し、フロントカメラはカバーとメインにそれぞれ 10MP を搭載しています。プロセッサやカメラ周りは Z Fold7 に近い仕様となっています。
一方、バッテリー容量は 5,600mAh と大容量を搭載し、45W 有線充電と 15W ワイヤレス充電に対応します。
なお、Samsung からの言及はありませんが、Galaxy Z Fold7 と同様に Galaxy Z TriFold でもSペンがサポートされない可能性があります。
スペックシート
| OS | One UI 8 based Android 16 |
|---|---|
| メインディスプレイ | 10 インチ 2,160 × 1,584 Dynamic AMOLED 2X 1,600 nits 120Hz 可変リフレッシュレート (1-120Hz) |
| カバーディスプレイ | 6.5 インチ 2,520 × 1,080 Dynamic AMOLED 2X 2,600 nits 120Hz 可変リフレッシュレート (1-120Hz) Corning Gorilla Glass Ceramic 2 |
| プロセッサ | Snapdragon 8 Elite for Galaxy |
| RAM | 16GB |
| 内部ストレージ | 512GB / 1TB |
| 外部ストレージ | – |
| リアカメラ | 200MP メイン (Quad Pixel AF, OIS, f/1.7, 光学 2 倍) 12MP 超広角 (Dual Pixel AF, f/2.2) 10MP 望遠 (PDAF, OIS, f/2.4, 光学 3 倍、最大 30 倍) |
| フロントカメラ | カバー: 10MP (f/2.2) メイン: 10MP (f/2.2) |
| バッテリー | 5,600mAh 45W 有線充電 (30 分で 50%) 15W ワイヤレス充電 (逆ワイヤレス充電対応) |
| ネットワーク | 5G / 4G-LTE Wi-Fi 7 Bluetooth 5.4 |
| その他 | 側面指紋センサ IP48 防塵・防水 Ceramic-Glass Fiber Reinforced Polymer 採用リアパネル チタニウムヒンジと Armor Aluminum フレーム |
| サイズ | 閉じた状態: 159.2 × 75.0 × 12.9 mm 開いた状態: 159.2 × 214.1 × 3.9 mm |
| 重さ | 309g |
まとめ
Samsung Galaxy Z TriFold はまず韓国で 2025 年 12 月 12 日に発売され、その後は中国・台湾・シンガポール・UAE などでも順次展開される予定です。米国では 2026 年第 1 四半期に発売予定とされています。
価格は未発表ですが、複数の報道で 2,500〜3,000ドル 程度になると推測されています。
日本でリリースされるかも不明ですが、もしリリースされるとしても単純換算で 45 万円程度の超高額になるため、入手できるユーザーは限られるかもしれません。
Galaxy タブレットのように、メイン画面で Samsung DeX を単体で使うことができれば、外付けマウスとキーボードを組み合わせて PC ライクの作業がさらにやりやすくなりそうです。
出典: Samsung


