Google マップの新機能「省電力モード(Power Saving Mode)」が、米国の Pixel 10 シリーズに対して順次展開されていることが報告されました。
この機能は 2025 年 11 月の Pixel Drop の一部として発表され、今回ようやく実際の利用報告が出始めています。なお、筆者の Pixel 10 Pro ではまだ確認できておらず、日本での提供は時期不明です。
しかし、日本語のヘルプページがすでに公開されていること、特に地域制限が記されていないことから、日本でも今後利用可能になると考えられます。
黒白のシンプルなナビ画面に切り替わる省電力モード
Pixel 10 シリーズ向けに展開されている「省電力モード」は、Google マップの運転ナビ中に電源ボタンを押すと、画面が白黒基調のシンプルなレイアウトへ切り替わります。

地図表示と次の曲がり角の案内、ステータスバー、ルート情報といった必要最低限の要素だけを残し、Gemini / アシスタントのボタンや FAB(フローティングアクションボタン)、現在速度の表示などは省かれます。
このレイアウトは Android の「AOD Min Mode」を活用したもので、ディスプレイの発光量を抑えながらナビゲーションを継続できる点が特徴です。Google は最大 4 時間のバッテリー延長が見込めると説明しており、長距離移動や充電環境が限られる場面で役に立ちます。
画面をタップするか、再度電源ボタンを押すと通常のナビ画面に戻ります。また、目的地に到着すると自動的に省電力モードが解除されるようになっています。
「省電力モード」の設定は、Google マップの [プロフィールアイコン] > [設定] > [ナビ] にある「運転オプション」内の [省電力モード] から切り替えることができます。
まだ日本での確認は取れず。今後の展開に期待
筆者環境(Pixel 10 Pro)では、記事執筆時点で「省電力モード」を確認できませんでした。
とはいえ、日本語のヘルプページにはすでに本機能が明記されており、地域制限に関する記述もありません。そのため Pixel Drop の他機能と同様、数日から数週間の遅れで日本でも展開される可能性が高いと見られます。
Pixel 10 シリーズを利用していて長距離移動が多い方にとっては、バッテリー持ちを改善できる実用的なアップデートです。国内での展開を引き続きチェックしていきます。

