Google は、生成 AI「Gemini」と AI リサーチツール「NotebookLM」の連携をさらに強化する取り組みを進めているようです。
TestingCatalog による最新の報告では、Web版 Gemini の設定メニューに「NotebookLM」への新しいアクセス項目が追加されていることが確認されました。これにより、両サービス間をシームレスに切り替えられるようになる可能性があります。
Web 版の設定メニューに NotebookLM が登場
今回確認されたのは、モバイルアプリではなく Web 版(gemini.google.com) の UI です。
設定メニューの最下部に 「NotebookLM」 の新しい項目が追加されており、Gemini 側から直接 NotebookLM にアクセスできるようになっています。

従来、Gemini と NotebookLM は別々のアプリ・サービスとして存在していましたが、Web 版のメニューに統合されつつある点は、Google が両者の連携を本格的に進めていることを示すものと言えます。
ノートのインポートにも対応する可能性
また、TestingCatalog の解析では、Gemini の添付メニューに 「ノートブックを追加(adding notebooks)」 という新オプションが準備されているコードも確認されています。
これが動作すれば、将来的には NotebookLM のノートを Gemini のやり取りに直接取り込めるようになると考えられます。
なお、NotebookLM ノートのインポート機能については、2025 年 8 月にも Android アプリ版でも初期コードが確認されていましたが、今回は Web 版での進展も確認されました。
これらの動きはまだ調整段階にあり、実際の挙動や対象機能の詳細は明らかになっていません。
また正式リリースの時期も示されておらず、一般ユーザーが利用できるまでには時間がかかる見込みです。
Gemini と NotebookLM が連携するメリット
現在、Gemini と NotebookLM はそれぞれ独立したアプリとして提供されていますが、両者が連携することで切り替えの手間が減り、より一体的なワークフローが実現します。
NotebookLM の強みは、ユーザーが設定したソースのみを参照するため、ハルシネーション(不正確な生成)が起こりにくい点にあります。
一方の Gemini は汎用的な推論能力に優れており、NotebookLM で整理した資料を Gemini からそのまま扱えるようになれば、リサーチや業務用途において信頼性の高い生成結果が得られるようになることが期待されます。
まとめ
NotebookLM と Gemini の連携は開発段階にありますが、Google が AI ワークフロー全体をシームレスに統合する方向性を示しています。
この統合が実現すれば、学習、調査、業務における効率的かつ安心感のある新たなワークフローの実現が期待されます。
出典: TestingCatalog


