GrapheneOS が Pixel 10 シリーズ向けの experimental(実験的)ビルドを「おそらく数週間以内」に公開できる見通しを X 上で明らかにしました。
これは、Pixel 9 Pro と Pixel 10 Pro のどちらが GrapheneOS に適しているかというユーザーの質問に対する開発チームの回答によるものです。
Pixel 10 向け初期ビルドは「数週間以内」の予定
開発チームは、Pixel 10 のサポート開発がすでに進んでおり、experimental build を近く公開できると説明しています。
初期段階では Google 側・GrapheneOS 側の双方にバグが残る可能性を挙げ、安定版とは異なることを強調しました。

Pixel 10 は新しい SoC を採用し、GPU も従来から PowerVR 系に変更されています。GrapheneOS はこの構成を「drastically different(劇的に異なる)」と表現し、対応が遅れていた理由の一つとして言及しています。
一方で、PowerVR GPU が備えるネイティブ GPU 仮想化(native GPU virtualization)は長期的にセキュリティ強化につながる可能性があると評価しています。
Pixel 9 と Pixel 10、どちらが適しているか
GrapheneOS は端末選びについて、「Pixel 9 が大幅に安く購入できる場合を除けば Pixel 10 を選ぶ方が理にかなっている」と述べています。

Pixel 10 は新しいハードウェアにより将来的なセキュリティ向上が見込まれますが、experimental build の段階では初期バグが発生する可能性が高く、上級者向けのフェーズである点は明確にされています。
一方、安定性を優先する場合は、すでにサポートが成熟している Pixel 9 シリーズが引き続き無難な選択肢となります。
まとめ
GrapheneOS は Pixel 10 シリーズ向けに experimental build を数週間以内に公開する予定で、新しい SoC と PowerVR GPU への変更が開発の鍵となっています。
初期バージョンには不具合が予想されるものの、長期的なセキュリティ強化につながる可能性も示されており、対応が進むことで Pixel 10 がより魅力的な選択肢になることが期待されます。
出典: X (@GrapheneOS)


